2013年12月03日

スラムダンクの続編妄想#207 再出発



冬の選抜


激闘を終えた湘北高校




大会翌日



この日の湘北バスケ部は完全休養





ガチャッ




宮城が体育館の鍵を開ける




宮城 (こうでもしないと…あいつらが来くるかもしんねぇからな…)





シーーーン…




誰もいないコートに一人立ち尽くす宮城




「再出発だな……」




コートを見つめる。






………



「このバカモンがぁぁぁああ!」



赤木の雄叫びが頭を過る。




2年生の赤木、木暮


1年生の宮城、安田、潮崎、角田




昨年、新チームが発足した当時



5対5もままらない状態だった。






そして…三井との喧嘩によってチームを離脱した日




流川、桜木、この2人を中心とした総勢5名にも及ぶ新入部員の加入




再び訪れた三井との衝突、復帰。




夏のインターハイ。王者・山王を破った衝撃と翌日の大敗




そして、昨日の冬の選抜・準決勝、翔陽戦の敗北



………








下を向く宮城


「全部…ダンナや木暮さん、三井さんのおかげなんだよな…」

(昨日も…オレがもっと藤真さんを抑えられてたら勝てたんだ…)










「…その通りです」








宮城 「!!!」





体育館入り口に立つ安西の姿





宮城 「先生…」




安西 「ほっほっほっほっ…宮城君…オフの所に呼び出して申し訳なかったです」




宮城 「いえ…」




安西 「とりあえず…座りましょうか…」






安西と宮城、体育館のすみに小さく座る





安西 「…昨日は…いい試合でしたね…」



宮城 「……」



安西 「先に帰ってすまなかったね…ちょっと知人と会っていたものでして…」



宮城 「あ…いえ…」








しばしの沈黙






安西 「宮城君…」



宮城 「はい!」



安西 「君はこの湘北をどんなチームにしたいと思いますか?」



宮城 「ど…んな?」




宮城の脳裏に様々な記憶が蘇る。





神奈川No.1ガード




翔陽へのリベンジ




読み始めた「リーダーの条件」に書かれていた言葉の数々






宮城 「……」





どの文字よりも一つの言葉が頭を浮かぶ














宮城 「………全国制覇です…!」



安西 「ほっほっ…君ならそういってくれると思いました」



宮城 「??」



安西 「このチームはまだ若い…そして、たくさんの才能がある」



宮城 「……」



安西 「可能性は無限大にある…そう思いませんか」



宮城 「……」



安西 「君がみんなを連れて行くんです…」



宮城 「!!」



安西 「昨日までは三井君という頼りになる先輩もいました…」



宮城 「…はい」



安西 「でも明日からはもう誰もいません…」



宮城 「誰も…」



安西 「ほっほっ…君の気持ちが聞けてよかった…」



宮城 「先生…」



安西 「まずは…1月の新人戦…新しい湘北を披露しましょう…」



宮城 「…はい!」




宮城の肩に手を置く安西




安西 「頼みますよ…宮城キャプテン…2人の約束です…」




宮城 「!!」












去っていく安西


宮城はその背中を見つめている




宮城 「先生…」

(オレの気持ちを切り替えるためにこの場を…)








右手を握りしめる宮城


「絶対…絶対湘北を神奈川No.1に導いてやる…」

(ダンナや木暮さん…三井さんに甘えるのはもう終わりだ!)









この日



宮城は湘北バスケ部の新たなスタートを決意した。
















翌日



宮城 「ちっ…なんだよ…」



悪態をつく宮城









視線の先







スパッ!








シュートを決める三井の姿


「よーし…今日も絶好調だぜ…」





宮城 「何が絶好調だ…引退したくせに…」



三井 「ああ?宮城なんかいったか?」



宮城 「ちっ…」

(もうこねぇと思ったら「推薦が決まったから」なんて言いやがって…)




バシィィィッ!





三井、宮城からスティールを決める




三井 「へへっ…そんなんじゃ海南や翔陽に止められちまうぜ」




宮城 「なっ…!」




プチッ




宮城の中で何かがきれる







「おい!!!!テメーら!!いつまで翔陽戦を引きずってんだ!」






「!!」





「もう新人戦は始まってんだ!気合い入れろ!」





「は…はい!」






安西 「ほっほっほっほっ…元気があって素晴らしい…」



彩子 「先生…素晴らしいって…」

(一番引きずってんのはリョータ…あんたでしょ…)







彩子 「まぁ…もう吹っ切れたみたいだけど…」










静かにコートサイドへ視線を落とす彩子


(それともう一人…あの子も…)






視線の先




いつもの基礎練スペースにはあの男の姿はなかった。





続く



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