2014年02月17日
スラムダンクの続編妄想#396 残された時間
2月下旬
若干の肌寒さが残る中
湘北高校体育館
キュッ
「ランニング始めるぞ!!」
「おぉ!!」
宮城を先頭に集まるメンバー
キュッ
宮城 「よし…」
(集まったな…)
キュッ
「ソー…」
走り出そうとした瞬間
ガチャッ
体育館の扉が開く
宮城 「…!」
「チューーーーースッ!!」
「チュースッ!!」
一斉に頭を下げるメンバー達
視線の先
「うーす」
三井の姿
宮城 「ちっ…」
(タイミング悪いな…)
桜木 「おぉ!ミッチー!3日ぶりだな!」
キュッ
「………」
宮城 「おい!行くぞ!!」
キュッ
一人先に走り出す
桜木 「ぬ!リョーちん!先に行くなんてズルいぞ!」
ダッ!
キュキュッ
つられてメンバーが後を追う
体育館入り口側
三井の元へ歩み寄る彩子と晴子
彩子 「無事、決まったんですか?」
三井 「ん? あぁ、大学の側で安い所があったから…そこに決めてきたんだ」
晴子 「そうなんですか。楽しみですね」
三井 「まぁな、これで準備は整ったし…後は来月に引っ越すだけだぜ」
彩子 「……」
(もうそんな時期か…)
宮城 「よーし!次はスクエアパスだ!」
キュッ
コートの四隅へ広がるメンバー
「よし、オレも入るか…」
宮城の後ろに並ぶ三井
宮城 「ったく…」
(引退したら好きな時に練習に入っていいって、誰が決めたんだ…)
三井 「ん? 宮城、どうかしたのか?」
宮城 「いえ…」
三井 「まぁ、元気がねぇみたいだが、そんな事すぐに言ってられなくなるぜ」
宮城 「?」
桜木 「リョーちんっ!パァーーーースッ!!!」
宮城 「!!!!」
バチィィィッ!!
顔面すれすれの所で桜木のパスをキャッチ
キュッ
すぐに動き出す
宮城 「……」
(あぶねぇ、話に夢中で見てなかったぜ…)
キュッ
宮城 「……」
(三井さん…さっきのはどういう意味だ?)
キュッ
その後も練習を消化していくメンバー達
宮城 「じゃあ次はレイアップだ!!」
桜木 「む…!」
(庶民シュートか…)
キュッ
ガチャッ
再び体育館の扉が開く
宮城 「…!」
安西 「ほっほっほっ。やってますか」
「チューーースッ!!!!」
「チュースッ!!!!」
一斉に挨拶をする
桜木 「おやじ、遅刻だぞ」
バチィィィィッ!!
桜木 「いてて…」
すぐに彩子のハリセンが炸裂
「エラそーにいうな!」
キュッ
宮城 「よし!集合だ!!」
安西を中心に集まるメンバー
安西 「ふむ…」
選手の顔を一人一人見渡す
安西 「…!」
三井に気付く
安西 「三井くん…」
三井 「はい…!」
安西 「向こうでの新居は決まりましたか…」
三井 「あ、はい。無事、昨日決めてきました」
安西 「ほっほっ。そうですか。では、もうすぐですね」
三井 「!」
「!!!!」
2年生と1年生もその言葉に反応する
安西 「来週には卒業。そしてすぐに新たな舞台での戦いが始まります」
三井 「…!」
(新たな舞台…)
安西 「三井くん、時間は少ないですが後輩の面倒をしっかりとみてあげてください」
三井 「…わかりました」
安西 「それと…宮城君」
宮城 「はい…!」
安西 「残された時間で一つでも多くの事を先輩達から盗みましょう」
宮城 「…?」
安西 「ん…どうかしましたか?」
宮城 「あ、いえ。わかりました」
桜木 「おい、おやじ。先輩達ってミッチーは何人もいねぇぞ」
宮城 「…!」
(花道…オレが言いたかった事を…!)
安西 「ほっほっほっ。桜木くんの言う通り三井くんは一人しかいません」
桜木 「ぬ?」
安西 「入ってください」
入り口の方へ声をかける
ガチャッ
「!!!!」
宮城 「ダンナ…!」
桜木 「ゴリ…!」
流川 「ゴ…センパイ」
晴子 「お兄ちゃん…!」
恥ずかしそうに姿を現す赤木
「ぬぅ…」
(先生…もっと普通に…)
「よっ!!」
その後ろから木暮も姿を見せる
桜木 「おぉ!メガネくん!!」
安西 「ほっほっ。今日から2人にも練習に参加してもらいます」
宮城・安田・潮崎・角田 「!!!」
「ほう…」
桜木が何かに気付く
「さては…」
赤木 「む…!」
桜木 「受験に失敗したから、もう一度高校生をやり直すつもりだな…!」
キュッ
赤木の元へ近づく
桜木 「ゴリ。入学前から練習に来るのは感心だが、ゴール下はそんなに甘くないぞ」
赤木 「なっ!?」
桜木 「それにいくらそんな老け顔でも、後輩になるからには桜木さんと呼ぶように」
赤木 「ぬぅぅぅ…」
桜木 「まぁ、メガネくんは特別に今のままでもいいだろう」
木暮 「あ、あぁ…そうか」
宮城 「……」
(こいつ…頭はまるで成長していない…)
流川 「……」
(どあほう…)
彩子 「……」
(やってくれたわね…)
三井 「……」
(ちょっと…トイレにでも行っとくかな…)
ブルブルブルブル
下を向き両手を震わせている赤木
「ぬ…!」
桜木 「どうしたゴリ。嬉し泣きか?」
赤木 「ぐぬぬぬぬぬ…」
桜木 「気にするな。昔はすぐ人を殴る暴力的な野生ゴリラもいたが、この天才が追っ払った」
ぷつっ
「このバカモンがぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
ドガァァァッ!!!!
桜木 「ふがっ!!!!!!」
赤木、渾身の一撃
赤木 「まったく…こいつは…!」
目の前でしゃがみこむ桜木を見下ろす
赤木 「試験は昨日で終わりだ…!」
宮城 「ダンナ…てことは…!」
赤木 「あぁ。発表はもう少し先だが、一旦受験勉強は終了だ」
宮城 「!」
木暮 「体力が落ちてる分、迷惑をかけるかもしれないけど、宜しく頼むよ!」
安西 「ほっほっ。そういうことです」
宮城 「……」
(あ、ありがてぇ…!)
安西 「残された時間は短いですが、皆さん一つでも多くの事を学びましょう」
「はい!」
安西 「では、続けましょう」
キュッ
練習へと戻るメンバー
宮城 「さぁ!レイアップから続けるぞ!!」
「おぉ!!」
キュッ
「………」
「………………」
バッシュに紐を通しながら、その様子を見つめる赤木
「あと、少しか…」
続く
これからの活躍、期待しています。
実は、仙道さんと同じもしくはそれ以上にミッチ−のファンなので(*≧m≦*)嬉しい限りです♪
オリジナルキャラだと、ヨネと西堂くんがいい味だしてて好きです。
春になって新キャラ続々だと思いますので、ますます楽しみです(*^_^*)
そうです。久々のミッチーであります!
ゴリや木暮もいるので、楽しみにしててください。
この章は、新人戦ほどは長くならなそうですが…
春の新キャラもご期待くださいませ〜
西堂にも負けないキャラが登場できる!かもしれません!!
こんにちわ。この章が30話いかないくらいの予定ですよ〜
んでんで、大学に飛びます〜って流れを予定しています。
新人戦後に飛んでもよかったんですが、この章を挟んで、だんだん移行して行きますよ〜。
もったいぶって申し訳ないです!!