2014年02月17日
スラムダンクの続編妄想#397 上達とともに
宮城 「おらぁ!桑田!ドリブルたけーぞ!!」
キュキュッ
桑田 「くっ…!」
ダンダン!
体を使いボールを守る
木暮 「よーし!いいぞ桑田!守れてるぞ!!」
宮城 「ちっ…」
卒業式を三日後に控えた湘北高校体育館
赤木、木暮の参加により、練習は日に日に激しいものとなっていた。
キュッ
ピッ!
潮崎がシュートを放つ
「リバウンドーーッ!!」
キュキュッ
ゴール下でポジションを争う角田と桜木
ガシィィィィィッ!!
「天才!!」
角田の遥か上で桜木がボールを掴む
三井 「いいぞ!桜木!!」
赤木 「……」
木暮 「本当、桜木は日に日に上達してるよな」
赤木 「ん…まぁな」
コートサイドから練習を見つめる2人
木暮 「今の桜木なら県内でもトップクラスのセンターに違いない」
赤木 「……」
(それはそうだが…なんていうか…)
木暮 「赤木、どうかしたのか?」
赤木 「いや…」
木暮 「?」
この会話を近くで聞いていた安西
「赤木くん…」
赤木 「…!」
安西 「ちょっと、いいですか?」
くいくい
軽く手招きする
赤木 「はい…!」
宮城 「よし!次はハーフコートの4対4だ!」
「はい!」
「おぉ!!」
キュキュッ
所定の位置に並び始めるメンバー
ベンチに座り練習を見守る安西
「赤木くん…」
赤木 「はい」
安西 「このチームを見てどう思いますか」
赤木 「!」
「………」
「………………」
赤木 「正直…驚きました…」
安西 「ふむ…」
赤木 「安田、潮崎、角田をはじめ、1年生のレベルアップでチーム力はかなり底上げされてます」
安西 「……」
赤木 「まだ、去年のチームには及ばなくとも、これからの時間を考えると充分越えれるかと…」
安西 「なるほど…」
赤木 「……」
(いや…正直、越える所までいけるかはわからんな…)
「………」
「………………」
安西 「では…」
赤木 「…?」
安西 「桜木くんについてはどう思いますか」
赤木 「桜木…!」
安西 「ほっほっほっ。今度は気を使わずに正直に答えてください」
赤木 「!!」
(バ、バレてたのか…!)
安西 「……」
赤木 「桜木は…」
安西 「……」
赤木 「神奈川でも3本の指に入るセンターかと思います」
(海南の西堂とかいう選手も見てないし、下手なことは言えんな…)
安西 「……」
赤木 「技術面では足りない部分もありますが…」
安西 「ふむ…」
赤木 「体力、パワー、スピード、ジャンプどれをとってもかなりのレベルだと思います」
安西 「…そうですね」
赤木 「そして何より、あの決して折れない心はチームの大きな支えになります」
安西 「赤木君の言う通りです…」
赤木 「…!」
「………」
「………………」
赤木 「ただ…」
安西 「…!」
赤木 「言葉では表現しにくいのですが…」
安西 「?」
赤木 「自分もかつてそうだったように…慣れてしまってるというか…」
安西 「……」
赤木 「すいません。うまく伝えられずに…」
安西 「ほっほっほっ。謝る事はありませんよ」
赤木 「?」
安西 「君の口からその言葉を聞きたかった」
(やはり赤木くん…。気付いてましたか…)
赤木 「…!」
安西 「赤木くんの言う通り、桜木くんは神奈川でも1、2を争うセンターになりつつあります」
赤木 「……」
安西 「この1年、桜木くんの成長には驚かされてばかりです」
赤木 「…!」
安西 「ここまで成長した彼を、もはや素人と呼ぶ人はいないでしょう」
赤木 「……」
安西 「しかし、上達とともに失われているものがあります」
赤木 「!」
「………」
「………………」
安西 「赤木くん…最後のお願いです」
赤木 「!!!!」
安西 「桜木くんにそれを伝えてくれませんか?」
赤木 「…!」
「………」
黙ったまま、何かを考える
「………………」
赤木 「わかりました」
安西 「ほっほっほっ。宜しく頼みますよ」
赤木 「……」
(できるのか? 言葉で表現できんというのに…)
続く
レベルアップしてる桜木…でも単純に喜んでばかりはいられない落とし穴的なもの?問題?課題?があるということですかね〜!?
ミッチ−やゴリ、木暮さんの絡みがみれるのも最後かもしれないと思うと貴重なエピソードですね。
楽しみです♪