2014年02月20日

スラムダンクの続編妄想#399 ヒント





桑田 「おい!赤木さんが桜木と勝負するらしいぞ!」



石井 「え!?」



佐々岡 「なんの勝負だ!?」



桑田 「わからないけど、とりあえず行こう!」



キュッ



水飲み場を後にする1年生



三井 「ん…?」



木暮 「なんだ…赤木がって言ってたな」



三井 「あぁ」



木暮 「…オレたちも行ってみるか」



キュッ



体育館へ向かう












キュッ



桜木 「さぁゴリ。さっさとやろうぜ」



赤木 「…!」



フリースローラインで向かい合う2人



桜木 「で、あとは…」



赤木 「…?」



桜木 「ヤスッ!!!!」



安田 「うっ!!!」



キュッ



赤木が持つボールをつかみ取り



ピッ!



バシィィッ!!



近くの安田へ渡す



桜木 「ヤスッ!シュートを打ってくれ!」



安田 「!」



桜木 「ちゃんと外すんだぞ!」



安田 「わ、わかってるよ」



キュッ



同時に三井、木暮と1年生が到着



三井 「おっ!なんだよ。リバウンド勝負か?」



木暮 「懐かしいな。ガンバレよ!2人とも!」



赤木 「むぅ…」

(くっ…気が散る…)







ピッ!



キュキュッ



赤木 「なっ!!」

(しまった…!)



ガシィィッ!!!!



赤木の前



腰を落としポジションを構える桜木



赤木 「ぐっ…!」

(こいつ…このパワー!)



キュキュッ



桜木 「どうしたゴリ!しめ出されてるぞ!!」



赤木 「っ!!」







桜木 「ふんっ!!!!」



ガシィィィィィッ!!!!



三井 「おぉ!!」



木暮 「赤木が…!」



ダンッ!!!!



同時に着地する2人



キュッ



桜木 「フッ…どうだ、ゴリ」



赤木 「!」



見せびらかすようにボールを持つ桜木



「これで、1勝だな」



赤木 「ぬぅ…!」



ピッ



桜木 「さぁヤス!次だ」



安田 「あ、あぁ」












バシィィィィッ!!



桑田 「おぉ!また桜木がとったぞ!!」







ガシィィィッ!!



石井 「すごい!さすがはキャプ…赤木さん!」







チッ!!



佐々岡 「あ!こぼれた!!」



ガシィィィッ!!



潮崎 「すげぇ!桜木、なんてリカバリーの速さだ」







赤木 「ウホッ!!」



ガシィィィィッ!!



角田 「赤木さんがもぎとったぞ!!」







バシィィィッ!!



宮城 「ダンナ…連続!」







桜木 「だりゃっ!!!!」



ガシィィッ!!



流川 「…!」







真剣勝負にいつのまにか周囲を部員達が囲む



潮崎 「3−3だけど…」

(勢いがある分…桜木が優勢か…)



角田 「赤木さん…」







「はぁ…はぁ…」



肩で息をする赤木



桜木 「どうしたゴリ。もう降参か?」



赤木 「フンッ…誰に言っておる」



キュッ



ピッ



安田にボールを渡す



赤木 「……」

(こいつ…新人戦の時より…)



キュッ



ゴール下に歩き出す



赤木 「……」

(いや…今はそれより…)



キュッ



隣に立つ桜木を見つめる







木暮 「赤木にブランクがあるとはいえ、ここまでやるなんて。すごいな、桜木は」



三井 「……」



木暮 「ん…? どうしたんだ三井?」



三井 「赤木のやつ…」



木暮 「??」



三井 「……」

(そういうことか…)







キュッ



安田 「じ、じゃあ8本目行きます!」



キュッ



シュートを構える



三井 「タイムッ!タイム!」



「!!!!」



赤木 「ぬ…!」



桜木 「む…!」



安田 「三井さん…!」



三井 「安田、オレとシューターを変わろうぜ」



赤木 「む…?」



桜木 「どういう事だ? ミッチー」



三井 「あぁ。外してばっかいると外し癖がつくからな」



赤木 「……」

(外し癖…)



桜木 「…なるほど」



三井 「どうだ。桜木、赤木の動きは」



桜木 「む…?」



赤木 「…!」



三井 「赤木はパワーはあるが動きがワンパターンだからな」

(気付けよ…赤木…)



赤木 「なっ!!」



桜木 「さすがはミッチー!その通り!この天才、ゴリの動きはすでに見切った!!」



赤木 「!!!!」

(見切った…だと!)



三井 「ハハッ…じゃあラスト3本も期待してるぞ」



桜木 「おう!!」



三井 「……」

(このヒントで…気付けよ。赤木…)



そのまま黙って赤木を見つめる



赤木 「…?」

(なんだ三井、何か言いたげな…)



キュッ



三井 「よし、じゃあ行くぞ!」



赤木 「……」

(どういうことだ…?)







ピッ!



三井がシュートを放つ



キュキュッ



赤木 「!!」



桜木が体を張ってポジションを構える



キュッ



赤木が前に出ようとフェイクをかける



桜木 「あまいぜ、ゴリ」



キュキュッ



赤木の動きを先読みし、コースを塞ぐ



赤木 「なっ!」







ガシィィィィッ!!!!



桜木 「天才っ!!」



ダンッ!!



両手でボールをつかみ着地



赤木 「くっ…!」



桜木 「今のも読んでるぜ…ゴリ」



赤木 「!!!!」



ピッ



そのまま三井にボールを返す







赤木 「……」

(読んでる…だと)



桜木 「さぁ!ラスト1本でオレの勝ちだ!!」



キュッ



ゴール下に構える2人



赤木 「……」

(さっきの会話…見切った…ワンパターン…癖…)







………



桜木 「今のも読んでるぜ…ゴリ」



………







赤木 「!!!!!」

(そうか…!)



何かに気付く



桜木 「どうした、ゴリ?」



赤木 「……」

(そういうことか…)



「………」



「………………」



赤木 「フッ…残念だがこの勝負、オレの勝ちだ」



桜木 「なっ!?」



赤木 「さぁ来い!三井!!」

(三井のやつ…いらん世話を焼きおって…)



桜木が言い返す前にポジションを構える



桜木 「くっ…!」

(何言ってやがる…オレの方がリードしてるんだぞ)







三井 「……」

(どうやら、気付いたようだな)







続く



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