2014年03月30日

スラムダンクの続編妄想#434 形勢




関東大学トーナメント新人戦



準決勝第2試合



第3Q



タイマー 3:06







キュッ



深津 「……」



ダン…



ダン…



オフェンスに向かう白山メンバー







筑武大学

G 藤真健司/178p/66s
SG 西脇/183p/77s(2年)
F 御子柴/188p/80s
PF 岸本実理/188p/78s
C 赤木剛憲/198p/93s



白山学院大学

G 深津一成/180p/76s
SG 岩沢/185p/79s(2年)
F 諸星大/186p/78s
C 高砂一馬/191cm/80kg
C 河田雅史/194cm/91kg







赤木 「ここを止めて点差を詰めるぞ!」



「おぉ!」



キュッ



ゾーンディフェンスで守る筑武



「来いや!白山っ!」



キュッ



岸本を中央に、西脇、藤真が大きく両ウイング



御子柴 「岸本!出過ぎるなよ!」



岸本 「わかっとるわ」



赤木、御子柴が両ローポストで構える












記者席



相田 「まさか…3-2なんて」



中村 「え…?」



相田 「3-2…いえ、岸本君が少し前に出てる分1-2−2ともいえるこのゾーンディフェンス。確かに、外のシュートやパスには強くなるわ」



中村 「……」



相田 「でもこれも、前半の1-3−1同様、コーナーのシュートには対応しにくい」



中村 「…なるほど」



相田 「それに…」



中村 「それに…?」



相田 「3人が外に広がっている分、インサイドの負担は大きい…」



中村 「…!」



相田 「場合によっては、1-3-1の時よりも中が手薄になりかねないわよ」



中村 「そ、そんな…!」



相田 「……」

(ただでさえ…白山は砂君が入ってインサイドが強化されてるっていうのに)







キュキュッ



中央からフロントコートに入る深津



キュッ



深津 「…!」



ゾーン中央の岸本、少し距離をとり、マンツー気味に深津をマーク



キュッ



岸本 「……」

(まずは…こいつに抜かれんようにせんと)



キュキュッ



深津 「……」

(引いてる分…抜きにくいピョン)







キュッ



諸星 「深津!こっちだ!」



ピッ!



ウイングの位置、ボールを受ける諸星



キュッ



諸星 「!」



すぐさま、マークに入る藤真



キュキュッ



タイトにつきプレッシャーをかける



諸星 「…ちっ」

(こいつ…いいディフェンスしやがる)



キュッ



「諸星っ!」



諸星 「!」



ピッ!



キュッ



ローポスト、高砂へパス







キュッ



背中でディフェンスの御子柴の位置を確認する



高砂 「……」

(河田は…どこだ)



キュキュッ



ガッ!!



ガッ!



逆サイドのローポスト、動きだす河田を赤木がブロック



河田 「…!」



赤木 「いかせんぞ!」



キュッ



「………」



河田 「フッ…」



赤木 「!?」



河田 「いいのか? こっちばかり気にして」



赤木 「!!!!」







キュキュッ



「高砂っ!!」



高砂と対角線上、逆のウイングから選手が飛び込む



キュッ



河田 「……」

(もらった…)







赤木 「…!」







ガシィィィッ!!!!



高砂・河田 「なっ!?」



キュッ



2人の視線の先



飛び込んできた選手を止める岸本の姿



岸本 「ヘッ…予想通りや」







諸星 「高砂っ!危ない!」



キュッ



高砂 「!」



すぐ目の前、藤真がダブルチーム







バチィィィィィッ!!!!



「!!!!」



ボールが叩き落とされる



キュッ



高砂 「藤真…!」



藤真 「油断したな…高砂」



キュッ



こぼれ球を御子柴が拾う



藤真 「御子柴っ!」



ピッ!



ダン!



ボールを受けた藤真が一気に前進



ダン!



藤真 「速攻だ!」



ダン!



諸星 「まずい!戻れ!」



キュッ



虚をつかれた白山、ディフェンスが遅れる







ピッ!



藤真、大きく前線へパス







深津 「…!」



ダン!







バスッ!



西脇がレイアップを沈める







筑武大学   54
白山学院大学 58







「よしっ!4点差だ!!」



「筑武!行けるぞ!このまま逆転だ!」



キュッ



藤真 「さぁ!あと4点だ!見えてきたぞ!」



赤木 「ディフェンス!もう1本だ!」



「おぉっ!」



筑武、このQ最小まで点差を縮める












「これは…!」







観客席



驚いた表情の唐沢監督



牧 「……」



唐沢 「ひょっとすると…」







そのまま、言葉を飲み込む







牧 「……」

(監督…)







コートへ視線を送る







「……」

(1つ目の山場はなんとか越えたか…)



「………」



「………………」



牧 「だが…」



白山選手に目をやる







「白山相手に、2回目はうまく行くか…」



「………」



「………………」







牧 「……」

(もしうまくいけば…形勢が変わるかもしれないな)







続く



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