2014年04月02日

スラムダンクの続編妄想#437 嫌な汗




筑武大学   58
白山学院大学 62







関東大学トーナメント新人戦



準決勝第2試合







試合は進み、第3Q



タイマー 0:15







一度オフェンスに失敗するも、



チームプレーを活かし粘り強く得点を上げる筑武大学







一方の白山学院大学



赤木のブロックで高砂のシュートが止められるも、



深津のゲームメイクでゾーンを突破しスコアを積み重ねる







そして、



キュッ



ダン…



ダン…



オフェンスに向かう筑武大学



キュッ



「………」



「………………」



藤真 「……」

(恐らく、このQ最後の攻撃)



脳裏に第2Q終了間際、深津のスティールが思い出される



「……」

(同じミスは二度と犯さない…)







筑武大学

G 藤真健司/178p/66s
SG 西脇/183p/77s(2年)
F 御子柴/188p/80s
PF 岸本実理/188p/78s
C 赤木剛憲/198p/93s



白山学院大学

G 深津一成/180p/76s
SG 岩沢/185p/79s(2年)
F 諸星大/186p/78s
C 高砂一馬/191cm/80kg
C 河田雅史/194cm/91kg







キュッ



ピッ!



ピッ!



3Pラインの外、慎重にボールを回す







深津 「スクリーン、気を付けるピョン」



「おぉっ!」



白山がディフェンスを再度引き締める







記者席



中村 「いよいよ…このQ、最後の攻撃ですね」



相田 「…白山が守りきるか、筑武が決めるか」



中村 「どっちがとるか、見物ですね」



相田 「えぇ…」

(この1本は…第4Qに影響するわよ)







ピッ!



トップで藤真がボールを受ける



「ラスト!10秒きったぞ!」



キュキュッ



ピッタリと深津がマーク



「……」

(やらせない…ピョン)



キュッ



ダン!



藤真、ドリブルで深津をかわしにかかる



キュキュッ



ダン!



深津が反応した所、ビハインドバックでさらにかわす



深津 「……」

(持ち過ぎだピョン)



キュッ



藤真 「……」

(抜いたか…!?)



キュッ



カバーに出る諸星



「!!!!」



キュキュッ



その横、深津も反応



諸星 「深津!囲むぞ!」



キュッ



藤真 「くっ…!」

(ダブルチームか…!)







キュッ



2人に囲まれる直前



ピッ!



ボールをウイングに展開



キュッ



諸星 「なっ…!?」

(かわされた…)



キュッ



ボールを持つ御子柴



ピッ!



ディフェンスが出てきた所、すぐにミドルポストへボールを入れる







キュッ



藤真 「勝負だ!赤木っ!」



キュキュッ



フロントターンから河田と1on1を構える赤木







河田 「来い…」



赤木 「……」







ダンッ!!!!



強烈なパワードリブル







ガシィィィィッ!!!!



激しく体がぶつかり合う







諸星 「チャージだ!」



御子柴 「いや!ブロッキングだ!」



ブンッ



左右に首を振る審判







キュッキュッ



ガッ!



赤木、河田をパワーで押し込み一気にゴールに向かう



河田 「ぐっ…!」



赤木 「ウォォォォォッ!!!!」







ガッ!



キュッ



河田 「なっ…!」



パワーに押し切られ、踏ん張りが緩む







ダッ!!!!



シュートに跳ぶ赤木







赤木 「……」

(もらった!!!!)







ぐっ



「!」







目の前、かろうじて手を伸ばす河田



藤真 「赤木!押し切れるぞ!」



御子柴 「行ける!」

(あれなら…止められない!)







ピッ!



そのまま、強引にバンクシュートを放つ



すっ












ダンッ!



バックボードに当たったボール







ガッ!



「!!!!」



勢いよくリングを弾く



赤木 「なんだとっ!?」



藤真 「なにっ!?」



御子柴 「!?」







ガッ!



ガッ!



リングを数回弾いたボール







ゆっくりとリングからこぼれ落ちる



諸星 「止めた…!」







「まだやっ!」



キュキュッ



ダッ!



リバウンドに跳び込む岸本







「……」

(着地してる暇なんてない…)







ピーーーッ!!!!



ピッ!



ブザーと同時







バスッ!



空中でボールに触れ、ティップシュートを決める







「うぉぉぉぉぉぉっ!!!!筑武が決めたぞ!」



「これでワンゴール差だ!!!!」



会場から大歓声が巻き起こる







ダッ!



着地した岸本



「よっしゃーーーーっ!!!!」



拳を突き上げる



藤真 「岸本…!」



一気に駆け寄ろうとした瞬間







ピーーーッ!!!!







「!?」



突如、審判が笛を鳴らす







すっ



手をクロスさせ、肩と平行に開く







「ノーカウントッ!」



「!!!!」



岸本 「な、なんやてっ!?」



藤真 「そんな…」



御子柴 「嘘だろ…」







納得いかない表情の筑武メンバー







「どこ見とんねんっ!」



キュッ



岸本が審判に詰め寄ろうとする



すっ



岸本 「…!」



その間に割って入る藤真



「言うな…岸本」



岸本 「な…!」



藤真 「言った所で、判定は覆らない」

(岸本が触れたとき…確かにブザーが鳴っていたか微妙な所だった)



岸本 「でも…!」



すっ



「!」



今度は、後ろから肩をつかまれる



岸本 「赤木…!」



赤木 「藤真の言う通りだ」



岸本 「…!」



赤木 「原因はオレのミスだ。カウントにはならなかったがナイスプレーだったぞ」



「………」



「………………」



岸本 「くっ…」



バッ!



赤木の手を振り払い



キュッ



悔しそうにベンチに歩き出す







「………」



「………………」



その後ろ姿を見つめる赤木







すっ



振り返り、白山・河田を見つめる







赤木 「……」

(河田のやつ…指先だけボールに触れたのか?)












キュッ



深津とベンチへ向かう河田







「ナイスだった…ピョン」



河田 「ん…?」



深津 「最後、触ってたピョン」



そのまま、河田の手元へ視線を落とす



河田 「あぁ…まぁな」



「………」



「………………」



しばし、自身の指先を見つめる河田



「だが…」



深津 「…?」







河田 「…いや、なんでもねぇ」



深津 「……」



ぐっ



いいかけた言葉を飲み込み、拳を握る



河田 「……」

(赤木のやつ…)







その手の中、じんわりと嫌な汗が滲む。







続く



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