2014年05月14日
スラムダンクの続編妄想#458 食堂
火曜日
週末に大会を控えた湘北高校
高宮 「おばちゃん!いつものやつ!大盛りで頼むぜ!」
大楠・野間 「オレもっ!」
桜木 「やいテメーら!何勝手に頼んでやがる!」
高宮 「バカ花道っ!お前が先だとオレらの注文がこねーんだよ」
大楠 「そうだぞ!お前は後だ!」
野間 「だいたい花道は食い過ぎなんだよ!」
桜木 「うるせーっ!オレが先だ!」
水戸 「……」
(ったく…)
食堂のカウンターに群がる桜木と桜木軍団
「………」
「………………」
何気なく、食堂入り口へと目をやる
水戸 「ん…?」
(あれは…)
「すげぇ…オレ食堂初めてだよ」
「本当にいいのか? 先輩に怒られたりするんじゃねーか?」
「いや、兄貴達は入学式の次の日から行ってたけど大丈夫だったらしい」
「それは、桜木さんがいたからだろ」
バスケ部1年生の姿
水戸 「……」
(クラスも違うのに…揃いも揃ってなんだ?)
トントン
近くの桜木を軽くつつく
「なんだよ洋平!注文ならオレの後に…」
「!!!!」
振り返った桜木が1年に気付く
「あっ!桜木さんだ!」
それに気付く1年生数名
「水戸さんも一緒だぞ!」
「チューーーーースッ!!!!」
食堂の端から端へ挨拶が飛ぶ
桜木 「ぬ…?」
(なんだ?)
その頃
屋上
トントン
「ん…?」
顔を隠すように被せていた本をずらす
彩子 「もう!リョータったらまたこんな所でさぼって!」
宮城 「アヤちゃん…!?」
(いつの間に…)
彩子 「キャプテンがこんなんじゃ後輩に示しがつかないわよ!」
バッ!
宮城の顔に被さっていた本を取り上げる
宮城 「ごめんごめん。どうも化学の授業は苦手で…」
彩子 「もう…」
呆れた表情
「………」
「………………」
すっ
不機嫌な様子で袋を差し出す彩子
宮城 「ん…?」
彩子 「お昼…まだなんでしょ?」
宮城 「!!!!」
(まさか…手づくり弁当!?)
バッ!
すかさず手を伸ばす
すっ
彩子が手を引く
宮城 「っ!?!?」
彩子 「その前に…」
宮城 「……」
彩子 「上手くいきそうなの?」
宮城 「え…?」
(オレ達の事…?)
彩子 「リョータが用意した特別メニューの話よ」
宮城 「!!!!」
「………」
一瞬、間があく
宮城 「あぁ…もちろんだぜ」
彩子 「…!」
すっ
袋を再び差し出す
宮城 「ヘヘッ…」
場所は戻り
食堂
ガチャッ
「ここにしようか」
「あぁ」
ギィッ
桜木軍団と少し離れた席に座るバスケ部1年生
水戸 「なぁ、あいつら…なんの集まりだ?」
桜木の耳元へ小声で話す
「さぁ…知らん」
気にする様子もなく食事を続ける
水戸 「……」
高宮 「まさか、リョーちんの次のキャプテンを決めてたりして」
ピクッ!
わずかに桜木が反応する
大楠 「おぉっ!ありえる!次の大会が終わればインターハイだもんな!」
ピクピクッ!!
桜木 「次期…キャプテンだと!?」
肩が震える
水戸 「……」
(ったく…んなわけねぇだろ)
チラッ
横目で1年生を確認する
水戸 「それにしても…」
(なーんか、堅苦しそうな雰囲気だな)
「みんな、今日は集まってくれてありがとう」
別テーブル
結城・米山 「……」
野間(弟) 「全然構わないけど」
鳴川 「あぁ。どうしたんだよ? イチロー」
ゆっくりと口を開きはじめるイチロー
「実は、今日は…みんなに大事な話があって集まってもらったんだ」
続く
この記事へのコメント
イチローくんは何を企んでいるの?
Posted by バスケットマン at 2014年05月14日 10:23
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