2014年06月03日
スラムダンクの続編妄想#465 屋上
水曜日
「おい!早くパン買いに行こうぜ!」
「それより今日こそ食堂行ってみようぜ!」
「マジかよ!? 1年が行っても大丈夫なのか?」
「あぁ。なんかバスケ部の1年が昨日普通に行ってたみたいだぜ!」
正午を迎えた湘北高校
廊下は、昼休みということもあり生徒達でごった返している。
米山 「………」
その様子を机に座り、ぼけっと見つめる
「………」
「………………」
「…ネ」
米山 「……」
「…ヨネ」
米山 「……」
野間(弟) 「なぁおい!ヨネって!」
米山 「…?」
何度目かの問いかけでようやく反応する
野間(弟) 「何だよ無視しやがって…ほら、飯行こうぜ」
(早くしねぇとパンが売り切れちまうじゃねーか)
米山 「……」
野間(弟) 「…?」
米山 「オレ、パス」
野間(弟) 「は!? お前何言ってんだよ? 飯くわねーのか?」
米山 「あぁ…」
すっ
そう言うと、机につっぷする
野間(弟) 「ったく。それじゃ部活の時にパワーにが出ねーぞ」
米山 「あぁ。いいよ」
野間(弟) 「…!」
(こ、このわがままヤロー…!)
10分後
野間(弟) 「ほら…」
ガサッ
米山 「…!」
机の上、無造作にパンが数個置かれる
野間(弟) 「同じクラスのよしみ…ってやつだ」
米山 「!」
野間(弟) 「今日だけだぞ」
ニコッ
米山に微笑み、早速パンに手を伸ばす
米山 「……」
野間(弟) 「食わねーのか? 全部オレが食っちまうぞ」
米山 「……」
「………」
「………………」
「ちっ…よけーな事しやがって」
すっ
仏頂面でパンをひとつ手にとる
野間(弟) 「ヘヘッ…」
米山 「………ありがとな」
ボソッと小さくつぶやく
野間(弟) 「ん? 今何か言ったか?」
米山 「…べつに」
野間(弟) 「???」
(変なやつ…)
構わず、焼きそばパンを口に放る
そして、
食事も終盤に差し掛かり
野間(弟) 「なぁ、そういえば…」
米山 「…?」
野間(弟) 「今日、イチローのやつ…来てないみたいだぜ」
米山 「…!」
ゴホッ
ゴホッゴホッ!!
動揺したためか、米山が突如咽せだす
野間(弟) 「だ、大丈夫か!?」
ゴホッ
ゴホッ
咳をしながら、立ち上がる米山
野間(弟) 「お、おい!?」
米山 「ちょっと…飲み物…!」
ガタッ
教室の出入り口へと歩く
すっ
ドアに手をかけようとした瞬間
ガラララッ!!
米山 「!!!!」
一足先にドアが開く
「おっ!ナーイスタイミーング!」
ドアの向こう、
立っているのは鳴川
米山 「!?」
(…なんでここに!?)
すっ
米山 「!!!!」
鳴川の横
続けて大きな影がぬっと現れる
米山 「…!」
(ゆ、結城…!)
「………」
「………………」
結城 「米山君…ちょっといいかな」
米山 「!!」
野間(弟) 「…?」
(なんなんだいったい!?)
同じ頃
「………」
「………………」
「…サボっちゃったな」
屋上
フェンス越しに校庭を見つめるイチローの姿
「……」
(今日は…帰ろう)
すっ
振り返り、出入り口へと向かう
ザッ
ザッ
イチロー 「……?」
すっ
視線を感じ、今いた場所へ振り返る
「………」
「………………」
イチロー 「…?」
(気のせいか…そうだよな。朝からここにはオレしか…)
ギィッ
背中の先
階段出入り口、ドアノブを回す音
「…!」
(しまった…先生か?)
恐る恐る体を向ける
「………」
「………………」
イチロー 「!!!!!!」
視線の先
真っすぐにイチローを見つめる男の姿
「さ、桜木さん…!?」
続く
続き楽しみにしてます!
コメントありがとうございます!
続きの方もできるだけ早く書くのでお待ちくださいませ!!