2015年06月11日
スラムダンクの続編妄想#512 不真面目だけど真面目
「君は、君なりの決断をしてください…」
桜木 「…!」
(オレなりの…決断…!?)
「ほーほっほっほっほっ…」
先にも増して、
より一層微笑む安西
桜木 「………」
ダンッ!!
キュキュッ!
バスッ!!
コート上、
箕輪のシュートが決まる。
「ナイッシュー櫻井!!」
「きたきたきた!!これで1点差だぞ箕輪!!」
「湘北はいったいどうしたんだ!?流れが悪すぎだぞ!!」
第2Qも残り5分を折り返した所、
湘北 28
箕輪 27
宮城 「ちっ…」
(完全にのせちまったか…)
湘北と箕輪の差は1点にまで縮んでいた。
湘北高校
#4 G 宮城リョータ168p/59s
#14 SG 米山恭平172p/62s
#13 F 鳴川祥真180p/68s
#9 PF 流川楓188p/77s
#7 PF 角田悟181p/73s
箕輪高校
#13 G 二宮智180cm/68kg
#5 SG 大野雅紀182cm/70kg
#4 F 相葉和成184cm/76kg
#12 PF 櫻井翔 191p/89s
#15 C 松本潤 190p/93s
「ぬぅ…!」
湘北ベンチ、
かなり苛立った様子の桜木
「………」
(桜木くん…)
近くに座る晴子、
桜木の様子を伺う
「無理もないわ…」
晴子 「彩子さん…!」
彩子 「断定はできないけど、今の箕輪の流れ…きっかけは恐らく桜木花道のファウルだもの…」
晴子 「…!」
彩子 「あの子が…気にしてないわけないわ…」
晴子 「はい…」
心配そうに桜木を見つめる
「………」
「………………」
「……ん」
「………」
「…木くん」
桜木 「ぬ…!?」
試合に見入っていたのか、
考え事に集中していたのか、
少し遅れて顔を上げる。
安西 「ふむ…いまひとつ、考えがまとまらない…そんな顔をしていますね」
桜木 「む…!? そ、それはっ…!」
痛い所をつかれたのか、
言い返すことができない。
安西 「今の状態でコートに戻っても…君は君の力を存分には発揮できないかもしれません…」
桜木 「………」
しばしの沈黙
安西 「桜木くん…!」
ギラッ!
鋭く目が光る
桜木 「!!!!」
安西 「本来はよくない…不真面目な事ですが、真面目な目的なので今日は特別に許しましょう」
桜木 「…?」
(なにをいってやがる…?)
すっ
顎を少し高くし、
遠くへ視線をやる安西
「ほっほっほっほっ…いい教科書になりそうですね…」
桜木 「…???」
続く
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