2017年01月05日

スラムダンクの続編妄想#715 晴れ後、曇り




「ハハッ!!」



湘北高校からほど近い位置にある公園







鳴川、米山、結城、野間らが楽しげに話す












「さぁ!!いくぞ!!イチローッ!!」



「ハイッ!!」







一方、



体育館では桜木の練習にイチローが付き合い、



反対コートでは流川がストレッチに励んでいる。












そこから数日後、







とある週末の昼下がり







「………」



「………………」







安西の自宅







約一年前と同じよう、



安西と向かい合い、



座っている流川の姿







「………」



「………………」







「ふむ…」



何かを考えていた安西がようやく口を開く







「流川くん…君の気持ちはわかりました…」



流川 「………」







安西 「ただ、今すぐに答えを出せる問題ではありません…」



流川 「…!」







安西 「少し…時間をください…」



流川 「…はい…」












そして、







ザッ



ザッ







安西の自宅を後にする流川







ザッ



ザッ







一つ目の角を曲がろうかという所







ぬっ!



「!?!?」







偶然か必然か、



桜木と鉢合わせする







桜木 「キツネ…!?」

(な、なぜここに…!?)



流川 「………」












その後、



時間はさらに進み、







「はい…お茶です」



すっ







縁側にて、



妻から湯のみを受け取り、



庭の景色を見つめながらお茶をすする安西の姿







ズズッ



「本当…いい子達ですね…」







「………」



お茶と言葉を飲み込むよう、



大きく一度頷く安西







「ほっほっ…そうですね」







「これ…どうぞ」



すっ



妻が差し出したのはどこかの電話番号が書かれた紙







「最初は0033ですよ…」



安西 「ありがとう…助かるよ」







そう言うと、再び庭を見つめる







「それと…」



わずかに、表情を落としながら続ける妻







「あなたも…宮城くんには、伝えたの?」



「………」







すっ…



答えず、おもむろにあごを触る安西







「大事なことよ…早く伝えてあげないと…」







安西 「ふむ…」



小さく、うなずくよう答える







「………」



「………………」







その視線の先、







先ほどまでの晴れ間に、



うっすらと雲がかかり始めていた。







続く



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。