2017年01月11日

スラムダンクの続編妄想#717 手渡されたもの




ダンッ!!



ダンダンッ!!!!







キュキュッ



「右だ右っ!!」



「野間!!反応遅いぞ!!」







宮城らが図書館で話していた日から数日後







湘北高校体育館







「さぁ次っ!!オフェンスとディフェンス交代だっ!!」



「ハイッ!!」

「オォッ!!」







宮城の指示のもと、



気持ちのこもった練習が続く







「………」



「………………」







コートの隅、



その様子を不機嫌そうに見つめる流川







「すねないすねない…!今はしっかり万全を整えるのよ」



隣では彩子が声をかける







「ちっ…」



理解しつつも、どこか納得できない表情の流川







キュッ



キュッ







そのまま体育館の出口へと向かう







彩子 「ちょっと流川、あんたどこ行くのよ!」



流川 「筋トレ…っす」







ガララッ!!



扉を開け、歩いて行く







彩子 「………」

(流川、悔しいと思うけど…今は我慢して…)







念じるよう、



心の中でつぶやく







「………」

(ただでさえ…関東大会に間に合うかもわからないというのに…)







不安げな顔色







そこへ、







「彩子くん…」



彩子 「あ…!ハイ、先生…!」



背後から安西が声をかける







「この後、一度止めましょうか…」



彩子 「わ、わかりました…でも、ちょうど今流川が…」







「ほっほっ…流川くんなら大丈夫ですよ。彼はどこだろうと気にしない…」



彩子 「それも…そうですね」



安西の言葉に納得した様子












そして、







ピーーーッ!!!!



「5分休憩よっ!!」







練習はインターバルを挟み、












彩子 「さぁみんな!集合してちょうだい!!」



キュッ



キュッ







センターサークル、



皆が輪になって集まる







彩子 「揃ったわね…」

(流川以外…)



ざっと人数を確認する







「それじゃ…晴子ちゃん、美紀ちゃん、美穂ちゃんお願い…!」



言葉と同時、



3人が一斉にプリントを配り始める







宮城 「………」

(きたか…!)



安田・角田・潮崎 「………」

(いよいよか…!)







桑田 「こ、これって…!?」



石井 「もしかして…!?」



佐々岡 「あ、あぁ…!」







皆が順々に手にしていくプリント







その見出し、







「関東高等学校バスケットボール選手権大会 組み合わせ表」の文字。







桜木 「ぬ…?」

(カントウ…?)







続く



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