2017年01月19日

スラムダンクの続編妄想#721 君自身の仲間を




「はい…」







安西の問いかけに、



しぶしぶ返事をした流川












脳裏には、



数日前、安西宅での会話が蘇る。







………







安西宅












向かい合い座る、



安西と流川







「さて、流川くん…」



流川 「…?」







ズズッ



ゆっくりとお茶を口に含む安西







「本題も済んだところで…私から質問をひとついいですか…?」



流川 「…!」







安西 「先日の試合での怪我…具合の方はどうですか…? 」



流川 「………」







言葉を選んでいるのか、



なかなか答えようとしない







安西 「ふむ…君も知ってるかと思いますが、あの先生(流川が通う病院の医師)は私の知り合いでもあります」



流川 「………」







安西 「大きな怪我ではなかったそうですが…しっかり治さなければ癖になると聞いています」



流川 「………」







安西 「単刀直入に言います…私は君をベンチ入りはさせますが、関東大会に出場させるつもりはありません…」



流川 「…!?」







「………」



「………………」







ぐっ



座ったまま、



両拳を強く握りしめる流川







「出れます…!」



「………」







すっ



静かに首を横に振る安西







流川 「……!」







そして、







安西 「夏…全国に行くためです…」



「…!!」



この言葉に言葉が出ない様子の流川







安西 「もし、関東大会で無理をして膝が悪くなるような事が起これば…予選はもちろん、仮にインターハイに出場ができても、君自身が出られなくなる可能性がある…」







流川 「………」







安西 「それでも…いいんですか…?」



流川 「………」



返すことなく、



黙り込む







「………」



「………………」







数秒の沈黙後







安西 「最低でも…インターハイ予選、決勝リーグまでは出すつもりはありません…」



流川 「…!」







安西 「また、膝の具合によっては決勝リーグも欠場する可能性がある…」



流川 「!」







言葉に出さずも、



明らかに不服気な表情







「………」



「………………」







その顔を見つめる安西







「流川くん…君は、君自身の仲間を信じられませんか…?」



「…!」







この言葉にハッとする流川












………







場面は戻り、



湘北体育館







安西 「…以上です」



フロアでは、



関東大会県予選時と同じ構成となったメンバー発表を終えた所












その後、







「さて、それでは皆さん…」







メンバーに声をかける安西







「メンバー発表も終わりましたので…個人メニューを始めていきたいと思います…」



2・3年生 「!!!!」

(来た…!!)



1年生 「…??」

(個人メニュー…??)







続く



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