2017年01月20日
スラムダンクの続編妄想#722 考えがありまして
安西 「メンバー発表も終わりましたので…個人メニューを始めていきたいと思います…」
2・3年生 「!!!!」
(来た…!!)
1年生 「…??」
(個人メニュー…??)
個人メニュー(特訓)の経験がない1年生は、
首をかしげる。
そして、
安西 「では、まず宮城くん、安田くん、潮崎くん、桑田くん、石井くん、佐々岡くん…」
「ハイッ!」
安西 「ここに、一年生の米山くんと森重くんを加えた8人はボールキープと外角のシュート力を鍛えてもらいます…」
米山・森重 「ハ、ハイッ!」
キュッ
キュッ
センターサークルに集められた8人
「森重…頑張ろうなっ!」
石井、精一杯の気遣いで隣を歩く1年生に声をかける
森重 「ハイ…!」
………
森重隆弘(たかひろ) 168p/60s
ポジション/ガード
今年入学した一年生。中学時代は神奈川ベスト8に入った実績の持ち主。
真面目な性格で、手堅いゲームメイクが売り。桑田に次ぐ4番手ガードとしてメンバー入りする。
………
安西 「さて、皆さんには4人のグループを作ってもらい…それぞれシューティング、ボールキープの練習を交互にしてもらいます」
米山・森重 「……?」
安西 「グループメンバーは毎日飼えるとして…とりあえずは、宮城くんお願いします」
宮城 「はい。それじゃ、オレと米山と森重と…あとは石井の4人。残りの4人で別れるぞ」
「ハイッ!」
キュキュッ
2つに別れるメンバー
石井 「………」
(う…また宮城さん…どうしてもいつも俺がペアなんだ…)
安西 「ふむ…では、内容は基本的に以前同様、キープはサークル内での1対1、2対1でのキープ…シューティングは2人のペアでプレッシャーをかけながらお願いします」
宮城 「わかりました…!」
安西 「それでは、宮城くんのグループが先にキープ。安田くんの方がシューティングでいきましょう」
「ハイッ!!」
それぞれ練習を始めようとするメンバー
しかし、
安西 「おっと…そういえば、一つ言い忘れていました…」
「…?」
散ろうとしていた選手が再び集まる
安西 「シューティングの際は、ぜひこのノートを活用してください」
「???」
差し出されたノート
宮城 「…?」
中身には、
・宮城さん
正面の位置からのシュートチャンスが一番多い。ドリブルやインサイドからのリターンからのセットシュートの確率が一番高く、ウイングやコーナーからのリターンは確率が低い。
・安田さん
宮城さんとツーガードの機会が多く、正面より少し角度のついた位置からのシュートチャンスが多い。迷いからシュートチャンスを損している場面があるので、クイック・迷わずシュートを打つ習慣が必要。
宮城 「これは…!?」
安西 「水沢くんが普段の練習・試合からデータを集め、彩子くん、晴子くんとまとめてくれたものです…」
「!!!!」
事細かくまとめられた内容に驚くメンバー
安西 「シューティングは、それをもとにしっかりと苦手をなくすよう取り組んでください…」
「………」
「ハイッ!!!!」
感謝の想いからか、
一層気合が入る8人
その後、
安西 「さぁ…では、こちらの皆さん…」
見つめる先には、角田、桜木、鳴川、結城、野間、末吉の姿
「なぁ末吉…いったいなにが始まるんだ?」
小声で話しかける鳴川
末吉 「さぁ…なんだろうか…」
………
末吉直樹 181p/76s
ポジション/センター
森重同様、今年入学した一年生。強豪出身ではなく、バスケを始めたのも中学2年と遅め。
骨太な体型だが、シュートタッチが柔らかくミドルレンジの外角も得意とする。
湘北の慢性的なセンター不足もあってか、メンバー入りを果たす。
………
安西 「皆さんには…得点力とリバウンド力を向上してもらいます…」
「ハイッ!!」
安西 「まずは…両ウイング、ミドルレンジからの1対1を行ってもらいます…」
角田 「ポジションは…関係なくですか…?」
安西 「はい。センターの経験しかない、結城くんや末吉くんにはぜひプレーの幅を広げてもらいたいと思っています」
結城・末吉 「…ハイッ…!」
安西 「その後、今度はポストアップからの1対1、さらにはワンサイド(4分の1コート)の2対2、そのあとはリバウンドの特訓です」
鳴川 「…!」
(激しく練習は減らすみたいに言ってたけど…全然ハードじゃん。先生…!)
野間・末吉 「………」
(ついていけるかな…)
安西 「ちなみに、リバウンドの練習方法についてですか。ちょっと考えがありまして…」
桜木 「む…?」
意味深な口調に眉をしかめる
「ほっほっ…」
嬉しそうに桜木を見つめる安西
桜木 「なんだおやじ? 何企んでやがる?」
急かすように口を開く
「………」
「………………」
少しの沈黙の後
安西 「リバウンドの練習については…桜木くんに内容を考えてもらおうと思っています…」
「えぇっ!?!?」
「なっ…!?」
(先生…いったい何を…!?)
皆、あまりの衝撃に開いた口が塞がらない
そんな中、
「ほう…おもしれーじゃねぇか」
一人、
当の本人は不敵な笑みを浮かべている
「………」
(やってやろうじゃねーか…!)
続く
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