2020年07月30日
スラムダンクの続編妄想#1380 似た者同士
蘇る桜木の記憶
………
関東大会を目前に控えたあの日
ザッ
ザッ
流川と鉢合わせした後、
安西宅をひとり訪れている桜木の姿
安西 「さて…今日はやけに来客が多い…」
桜木 「んあ? 何言ってんだ…オヤジ…」
安西 「いえ…それよりも桜木くん。わざわざどうしたんですか? こんなところまで…」
桜木 「ん…あ、あぁ…」
なにやら切り出しにくそうな雰囲気
「………」
「………………」
安西 「ふむ…そこまで悩むという事は…どうやら話したいのはあなた自身の事ではないようですね…」
桜木 「………」
安西 「大丈夫ですよ。うまく言えなくても構わない…思ったままを話してください…」
桜木 「あぁ…」
そこから、
桜木 「なんつーか…頼みがあってよ。イチローのことなんだが…」
安西 「………」
桜木 「なんとかして、アイツにもう一度バスケをさせてやれねーかと思って…」
安西 「………」
桜木 「………」
安西 「ふむ…」
「………」
「………………」
そのまましばらく黙り込む安西
ふいに、
安西 「はて…不思議なこともあるものですね…」
桜木 「…?」
安西 「君と全く同じことを…つい先ほど言って行った人がいます…」
桜木 「なにっ!?」
脳裏によぎる流川の姿
そして、
安西 「桜木くん…君たちの気持ちはよくわかりました…」
桜木 「…!」
安西 「確証はありませんが…相談できそうな人がいるので、連絡をとってみますよ」
桜木 「本当か…!」
柄にもなく、
表情がパッと明るくなる
それを見つめ…
「ほーほっほっほっほっ…全く、似た者同士ですね…君たちは…」
桜木 「んだとっ!!」
バッ!!
腰を上げ、一瞬怒りをあらわにするが…
「………」
ダンッ!!
再び畳の上に勢いよく座り
桜木 「ちっ…気に食わねぇが…まぁ今は、許してやる…」
(これで断られでもしたら…いかんからな…)
………
場面は戻り、
病院内で会話を交わしている桜木とイチロー
イチロー 「本当…そこからはあっという間でした。安西先生からもしかしたらっていう話の翌日…今回の治験的治療に参加する人にキャンセルが出たって…」
桜木 「………」
イチロー 「一カ月以内に渡米できるなら手術は可能って言われて…あとは手続きとか準備で、気づいたらもう出発前で…」
桜木 「あぁ…」
イチロー 「まぁでも…とにかくこうやって無事なんとか手術も受けられましたし…」
桜木 「………」
イチロー 「あとはまたコートに立てるよう…精一杯やってみます…!」
桜木 「あぁ…そうだな」
そう言って、
移動(リハビリ室から病室)の際に持ってきていたのか、
椅子の横に置いていたボールを拾い指先でハンドリングを始める
「………」
心なしか、
見つめる桜木の表情も緩む。
直後、
桜木 「む…?」
何やら視線を感じて窓の外へと目をやる
すると、
すっ
病院隣の敷地内のコート
すっ
一人の男が二人に向かって手招きをする
桜木 「…?」
不審そうに見ていると…
すっ
イチローの持っているボールの方を指差し
くっ
その指をリングの方向へ
「一緒にしよう!」
さもそう言っているようなジェスチャーを送る
そして、
「ほぅ…」
これにいち早く反応する桜木
「この天才に勝負を挑むとは面白い…ちょうど体も鈍ってたところだ…」
ガタッ!!
コキッ!
首を鳴らしつつ、
桜木が席を立ちあがる。
続く
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