2021年03月10日

スラムダンクの続編妄想#1428 再燃





ダンッ!!



ダンッ!







キュキュッ



「ディフェンス集中ーっ!!」



「ディーフェンスッ!!」

ガンガンッ!!



「ディーフェンスッ!!」

ガンガンッ!!



「ディーフェンスッ!!」

ガンガンッ!!







鹿児島県・北西に位置するサンアリーナせんだい







会場では各コートで第1試合がすでにスタート。







「………」



「………………」






その大歓声を横目に、



控え室へと向かう選手達







鳴川 「うぅ…」

(凄い観客の数…)



野間 「………」

(嘘だろ…こんな大人数の前で試合すんのかよ…)



結城 「………」

(吐きそう…)







流石に慣れていないのか、



場の空気に押し潰されそうになる一年生







と、



石井・桑田・佐々岡 「………」

(ダメだ…やっぱり2回目でも…緊張する…)



一部の2年生







一方、







宮城 「あぁ…朝飯、少し食べ過ぎたか?」

(試合前に一回トイレ行っとくか…)



流川 「………」

(グー…グー…)



桜木 「ちっ…」

(キツネのヤツ…昨日の夜はよくも邪魔しやがって…!)







理由はそれぞれ異なるが、



全く緊張していない様子の上級生達













同じ時、



記者席







「さぁ…もうすぐだわ…!」



カチカチカチッ!!



まだ第1試合序盤というのに、



時計をしきりに確認し、落ち着かない様子の相田







中村 「ま、まぁ相田さん…まだ第一試合ですし、まずはこっちをしっかり…」



懸命に目の前の試合に集中させようとするが…



相田 「何言ってんのよ…今日は第2試合で湘北、その後第4試合には陵南の試合が控えてるのよ!」



中村 「そ、そうですけど…」



相田 「中村くんも試合ばっか見てないで、ちょっとは自分が担当してるエリアの出場校の研究した方がいいんじゃないの?」



中村 「いや…だからそれは…」

(今日に至るまで充分研究はしてきてるはずなのに…)



困ったような呆れたような表情







その後も、







相田 「湘北は初戦からやっかいな相手ね…七王子学園高校とあたるなんて…」



中村 「………」



相田 「関東大会ではベスト4…海南を破った矢野工業を相手にワンゴール差のゲームを繰り広げたチーム」



中村 「………」

(だからそれはもう事前に…)



相田 「七王子学園はここ数年で力をつけてきたチームだから、少し似てるわね。いったいどんな結果に…」



中村 「………」

(今日の朝も散々予測してたじゃないですか…)



相田 「本当…要チェックやわ…!!」



カチカチカチッ!!!!







その後、



選手達が思っている以上にあっという間に時間は過ぎ去っていき…








ピーーーッ!!!!



「試合終了ですっ!!」







鳴川・野間・結城・桑田・佐々岡・石井 「!!!!」

(いよいよだ…!!)







宮城 「行くぞっ!!」



「オォッ!!」







第1試合が終了し、



第2試合のアップへ







「あっ!!湘北だ!!」



「本当だ!!去年山王を倒したっていう湘北だぞ!!」



「スゲェッ!!あの桜木ッてやつ、やっぱり赤頭だ…!!」



「流川だ!!あれが1年にして全日本に選ばれた流川だぞ!!」



「頑張れよー湘北っ!!今年も期待してるぞ!!」







慣れない地での意外な声援に包まれる中、



宮城 「………」



ダンッ!!



流川 「………」



ダンダンッ!!



桜木 「………」



キュッ



アップをこなしていく選手達







「………」



「………………」







安西 「さぁ…一年ぶりの全国です。宮城くん…いつものやつ、お願いします…!」



宮城 「はい…」







宮城 「オレたちは、強いっ!!!!」

「強いっ!!!!」







試合前、最後の指示を受け、



いざコートへ。














キュッ



キュキュッ







と、



その途中







「おい…!いたぞ…桜木だ…」



「マジだ…!」



やけに七王子の選手が桜木を見ていることに気づく宮城







宮城 「おい花道…知り合いか…?」



そう問いかけるも、



桜木 「ぬ…??」



知らない、そんな顔







だったが、



桜木 「あ!!アイツは…楼っ!?」



相手チームの4人目の男を見た時にハッとし、



楼 「おっ!」



相手も桜木に気づき…



「フッ…今日もこの天才にやられに来たか…!」



そう言って歩み寄ろうとした瞬間







ぬっ!!



桜木 「なっ…!?」



その進行方向を遮るよう現れた桜木よりも大柄な男







桜木 「こ、コイツ…!?」



思わず軽く見上げると…







楼 「ハハッ!今日のお前の相手はこっちだな。宜しく!ちなみに、この間勝ったのはオレな!」



その男の背後から楼が顔を出す。







桜木 「!!!!」







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#7/PF/角田悟/183p/73s/3年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



七王子学園高校

#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/PF/白川裕一郎/196p/88s/3年
#8/C/ハビエル・ブーナ /201p/111s/3年







続く