2021年03月17日

スラムダンクの続編妄想#1430 流暢なヤツ






「オォッ!!湘北が先制した!!」



「14番だ!!去年の14番とは違うけど、今年も同じ背番号のヤツはシューターだぞ!!」







キュキュッ



キュッ



幸先のいいスタートに盛り上がる場内







仙道 「へぇ…あの14番、なんか雰囲気変わったな…」



相田 「えぇ。なんかこう…前見た時よりもプレーに自信が溢れてるっていうか…落ち着いてるっていうか…」



越野 「あぁ。この(予選後の)短い期間になんかあったみてーだな…」



植草 「臆することなくシュートに行ってるし、周囲もそれを信頼してファーストシュートを託してた気がする…」



田岡 「むぅ…」

(たったワンプレーでもこの短期間での成長が垣間見える…安西先生はいったい何を…)







西堂 「へぇ…やるじゃねーか、あの一年…」



清田 「ちっ…!あんなのただのマグレっすよ…」



神 「どうかな…マグレの為に、わざわざ宮城がスクリーンして流川がパスなんかしないと思うけど…」



清田 「うっ…!」



吉田 「流川さんがファーストプレーからパスなんて、あまり見たことないです…」







神奈川勢は、



選手の変化に注目






湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#7/PF/角田悟/183p/73s/3年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



七王子学園高校

#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/PF/白川裕一郎/196p/88s/3年
#8/C/ハビエル・ブーナ /201p/111s/3年







タイマー 9:45



湘北  3
七王子 0













パンパンッ!!



宮城 「さぁディフェンスだぞっ!!集中してこうっ!!」







ディフェンスに向かう湘北、



まずは宮城が檄を飛ばす







直後、







キュキュッ



流川 「ん…?」



マンツーに向かう流川を邪魔するように現れた男







桜木 「オレが楼(ロウ)につく。テメーはあのゴリ男につきやがれ…!」







しかし、







流川 「邪魔だ。消えろ…」



軽く一蹴



桜木 「あぁ!?」







そこへ、







宮城 「バカッ!!花道考えろっ!あのセンターを止めれるのはお前しかいないだろ!」



桜木 「む…!」

(この天才しか…だと!?)



流川 「………」



一瞬流川がムッとした表情となるが、



すぐに宮城の意図を理解







宮城 「まずはあの8番を倒せっ!間違いなくヤツが七王子ナンバーワンだ!!」



桜木 「ナンバーワン…!?」

(つまりヤツを倒せばオレが楼以上であることが自動的に…!!)







「………」



「………………」







「ハッハーッ!!任せろリョーちんっ!!」







キュッ!!



何かを理解したのか、



猛スピードで七王子8番・ハビエルの元へと走り寄り







桜木 「さぁ来いっ!ゴリ男!早いとこ勝負を決めてやる…!!」



インサイドの深い位置



高くハンズアップしハビエルを待ち構える














同時に、







相田 「そういえば…中村くん、さっき試合開始直前、私が言いかけた事を覚えてる…?」



中村 「えーと…タヒタくんをイメージしてたら痛い目にって後に言いかけたやつですか…?」



相田 「そう…」



中村 「………」







相田 「そもそもとしてなんだけど…こういう留学生の選手と対峙する際に陥りやすい罠があるのよ…」



中村 「罠…ですか?」



相田 「えぇ。湘北に関して言えば特にタヒタくんの記憶が強いはずだから尚更だけど。まず一つは…留学生がサイズを活かした中でのプレーばかりするという先入観よ」



中村 「…!!」







キュキュッ



バッ!!



「ヘイッ!!」



コート上、ミドルレンジまで広がりボールを受けるハビエル



桜木 「ぬ…?」

(コイツ…勝負に来ない。まさかすでにオレにビビって…)







相田 「それとあと一つ…」



中村 「あと一つ…!?」



相田 「そう。それは…日本語を喋れない(上手でない)という先入観よ…!」



中村 「!!!!」







キュッ



ボールをトリプルスレットに構えたハビエル







ハビエル 「ゴリ男か…あんま好きじゃねぇナマエだな…」



桜木 「なっ!?」

(しゃ、喋った…!?)



ハビエル 「?」



驚く桜木に首を傾げるハビエル







直後、







「田舎モンだなサクラギは。2年以上いりゃ喋れる奴は喋れるサ…」



そう言って、







すっ



迷わずシュート体勢へ







桜木 「なっ!?」



宮城・米山・流川・角田 「!!!!」







ピッ!!



ほぼフリーの状態から放たれたミドルシュートは…







ザシュッ!!



綺麗にネットを射抜く。







タイマー 9:30



湘北  3
七王子 2







続く