2021年04月14日

スラムダンクの続編妄想#1436 一矢報いて





ダン…



ダン…



「フゥ…」







深い呼吸を一つ、



サイドからのスローインを受けた宮城がゆっくりとボールを運ぶ







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#13/F/鳴川祥真/182p/69s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



七王子学園高校

#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/PF/白川裕一郎/196p/88s/3年
#8/C/ハビエル・ブーナ /201p/111s/3年







タイマー 1:28



湘北 18
七王子 25







キュッ



宮城 「ナルッ!!ディフェンスの時は4番(楼)につけ!流川は5番(白川)、インサイドを頼む!」



鳴川 「ハイッ!!」



流川 「うす…!」







インサイドも守れるものの、



サイズ差を考慮し一旦流川にインサイドを守らせる指示を出す湘北







対して、







白川 「楼っ!!こっちはどうする?」



楼 「あぁ…」

(白川に流川をつかせてもいいが…アイツには外もあるからな…少し荷が重いか…)



白川 「………」



楼 「こっちはそのままだ。白川は13番を頼む。スリーはないとは思うが、ミドルにも気を付けろよ」



白川 「了解っ!!」



七王子はマークを変えずに対応













そして、



ダン…



ダンッ!!



宮城 「米山ッ!!」



ピッ!!



オフェンスの配置が整ったのを見計らい、



ボールを展開







米山 「流川さんっ!!」



ピッ!!



流川 「………」



シンプルにボールは繋がるが、



キュッ



楼 「………」



タイトな守りに、



簡単には突破口を切り開けない







すると、



すっ



左ウイングでボールを持った流川、



インサイド付近にいた鳴川に対し左コーナーに流れるようジェスチャーで指示







鳴川 「あ、はい…!」



若干緊張が抜けきれていないのか、



ワンテンポ遅れて反応








直後、



ダンッ!!



鋭いドライブでストロングサイドにイン



楼 「くっ…!!」

(来たか…速い…!!)







キュキュッ



ダンッ!!



ディフェンスが詰めた所、



リバースターンでウィークサイドへ







だが、







キュキュッ



バッ!!



流川 「!?」



絶妙な位置、



白川がヘルプに囲む



白川 「楼ッ!!このまま挟むぞ!」

(よかったぜ…前に出過ぎなかった分、カバーに反応できた…!)







ところが、







楼・白川 「え…!?」



すでに流川の手中にボールはなく…







キュッ



左コーナー、



スリーポイントラインから一歩入った辺り



鳴川の手へ







宮城 「フリーだ!!打てっ!」



彩子 「いけーナルーッ!!」



白川 「ちっ…!!」







周囲からの声が飛び交うが、



鳴川 「…!」

(う…ファーストタッチがシュート…!)



生まれてしまう一瞬の躊躇














これにより、







キュキュッ



ダッ!!



後上 「白川!!ローテ頼む!!オレが出る!!」



他のディフェンスがヘルプ







鳴川 「!」

(し、しまった…!!)



ピッ!!



すかさず左ウイング



合わせて来た米山へパス







しかし、



米山 「くっ…!!」

(ディフェンスのローテーションが速い…!!)



白川の詰めに、



シュートを打てないと判断すると…







バシィィィッ!!!!



宮城・鳴川 「!!!!」



受けたボールをダイレクト気味にインサイドへ







すると、



「ナイスパスだ!!ヨネッ!!」



ダッ!!








流川が切れて空いたスペース



ドンピシャのタイミングで逆サイドから合わせる桜木







そのまま、



「もらったぁぁっ!くらえゴリ男っ!天才による反撃の一発を!!」



キュッ



素早くターン







一気にゴール下シュート



ハビエル 「くっ!!」

(させるか…!!)



バッ!!







と見せかけ…



ハビエル 「なっ…!?」



ポンプフェイク







ハビエル 「しまった…!!」



これには思わず飛んでしまい







桜木 「フッ!!」



ガッ!!!!



空中から下降の際、



跳び上がる桜木と体が接触してしまい







ピーーーーッ!!!!



バスッ!!



「バスケットカウントッ!!!!ワンスローッ!!」







湘北はこれまでの七王子優勢の流れに一矢報いた形で、



バスケットカウントを得る。







タイマー 1:09



湘北 20
七王子 25







続く