2021年04月23日
スラムダンクの続編妄想#1437 戸惑う構成
ダン…
ダンダン…
フリースローライン上、
ゆっくりと呼吸を整える桜木
ピッ!!
バスッ!
しっかりとワンスローを決める。
そして、
ピーーーッ!!!!
「第1クォーター終了です!!」
試合はその後、
両校得点を上げることなく第1クォーター終了。
湘北高校
#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#13/F/鳴川祥真/182p/69s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年
七王子学園高校
#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/PF/白川裕一郎/196p/88s/3年
#8/C/ハビエル・ブーナ /201p/111s/3年
タイマー 0:00
湘北 21
七王子 25
「………」
「………………」
湘北ベンチ
「ふぅ…」
ドリンクを飲み、
呼吸を整えるメンバーに…
彩子 「リードはされているけど…全国大会の初戦にしてはいい出だしだったわよ!」
安田 「ヨネもこの大舞台でよく決めてくれたな。それにナルもナイスプレーだったよ」
潮崎 「そうだ。次のクォーターで一気に逆転と行こうぜ!」
率先して声をかけ始める3年生達
これに応えるよう
宮城 「あぁ…オレ達にしては少しおとなし過ぎだな。次の3分で一気に逆転するぞ…」
「オォッ!!」
気合を入れる選手達
しかし、
宮城 「………」
その主将の内心に宿る一つの不安
宮城 「………」
(花道のやつ…大丈夫か? スピードでは間違いなく分があるが、あのハビエルのパワーを一人で抑えられるのか…?)
すると、
すっ
静かにこの様子を静観していた安西がゆっくりと動き出し
安西 「桜木くん…」
チョイチョイ
桜木 「む…?」
軽く手招きし桜木を自身の横へと呼び寄せる
宮城 「…!」
そして、
なにやら一言、
耳元で安西が言葉をかけると…
桜木 「あ? なんで今ゴリが…」
一瞬、首をかしげるが、
「………」
「………………」
ほんの2秒後
桜木 「…!?」
何かを思い出したのか、
ハッとした様子で座っていた場所へと戻っていく
その後、
「やはり、私のいない間、宮城くんを中心に自分たちで考えながらしっかり戦っていたようですね…」
インターバル残り10秒
安西が全体へ向けて口を開き始め
安西 「私から、今皆さんに言う事は何もありません。先ほど皆で話していた通りに第2クォーターを戦ってください…」
宮城・米山・鳴川・流川・桜木 「………」
安西 「ただ一つ…」
宮城 「…!」
そう言って、
優しく微笑むと
安西 「宮城くんの言う通り…もっと派手に暴れてきてください…!」
「ハイッ!!!!」
「オォッ!!」
しっかりと選手らを鼓舞。
そうして、
ピーーーッ!!!!
「第2クォーター始めますっ!!」
宮城 「行くぞっ!オメーら!」
「オォッ!!」
威勢よくコートに戻る湘北
だったが、
宮城 「なっ…!?」
流川 「…!」
米山 「どうして…」
鳴川 「い、いない…!?」
選手らの視線の先
桜木 「ヤロー…なぜ下がりやがった…」
七王子のメンバー構成に一同戸惑いを隠せない。
続く