2021年05月15日
スラムダンクの続編妄想#1440 絶対的信頼
「決まったぁっ!!七王子連続得点っ!!」
「行けるぞ!!このまま一気に突き放せっ!!」
続けざまの得点に、
俄然盛り上がりを見せる2階七王子サイドの応援席
一方、
「おいおい湘北は大丈夫かよっ!?」
「期待して見に来てんだ!このままやられんじゃねーぞ!!」
湘北を応援していた席からは、
厳しい声が飛び始める。
湘北高校
#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#13/F/鳴川祥真/182p/69s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年
七王子学園高校
#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#13/F/荒井淳 /184p/73s/1年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/C/白川裕一郎/196p/88s/3年
タイマー 9:18
湘北 21
七王子 30
ダン…
ダン…
宮城 「切り替えるぞっ!!一本だ!」
「オォッ!!」
しかし、
この喧騒に簡単には影響されない宮城
ダダンッ!!
ダンダン…
落ち着いた様子でしっかりとボールを運ぶ
と同時、
米山 「………」
(ハァ…文句言う暇があったらもっと応援すりゃいいのに…)
桜木 「フンッ…」
(外野が騒がしいな…すぐにこの天才のプレーで黙らせてやる…)
流川 「………」
宮城同様、
簡単にはメンタルを左右されない面々
だが、
鳴川 「………」
(うぅ…ダメだ。気になっちまう…)
全国という舞台がそうさせるのか、
いつになく周囲の声が気になる鳴川
安西 「………」
彩子 「………」
(ナル…いつもより表情が険しいわね…)
すると、
案の定
次のプレーで、
キュキュッ
ダンダンッ!!
宮城 「ナルッ!!インサイに合わせろっ!!」
鳴川 「あ…!!」
(しまった…ドリブルしてしまった…!!)
キュッ!!
そこから不用意にボールを止めてしまい
荒井 「!」
(ボールが止まった…チャンス!!)
バッ!!
キュキュッ
ガッ!!
鳴川 「くっ…!」
ガッ!
キュキュッ
ディフェンスのプレッシャーをかわし、
なんとか桜木にパスを入れようとするが…
鳴川 「花道さんっ!!」
花道 「なっ!?」
(ダメだ…ナル!今は…!!)
バシィィッ!!
そのボールが白川にカットされる。
そして、
白川 「ソッコーッ!!走れっ!!!!」
ビッ!!
前線へと大きく出されたボール
バシィッ!!
走り込んだ後上がボールを受け
ダダンッ!!
米山 「!」
一度スピードダウンしディフェンスを自身に引き付け
ダンッ!!
逆サイドへバウンズパス
そこへ、
「ナイスパスっす!!」
走り込んだ荒井、
キュッ!!
追いすがる鳴川を背に、
バスッ!!
レイアップシュートを沈める。
タイマー 9:00
湘北 21
七王子 32
「来た来たキターッ!いよいよ本領発揮だ!!」
「これぞ七王子のお家芸!!電光石火の速攻で一気に二桁差!!」
「イケる!!イケるぞ!!このまま勝負を決めちまえっ!!」
この雰囲気に、
鳴川 「す、すいませんっ!!」
スローインに向かいつつ、
宮城らに頭を下げる鳴川
だが、
ベシッ!!
鳴川 「え…?」
頭に軽くチョップされ、
宮城 「オメーの緊張くらいは想定内だ。やれるだけの実力はあんだから、早くこの空気に慣れろ…!」
咎めることなく、
むしろ気の利いた声かけ。
「………」
「………………」
この光景を見つめ、
「ほっほっ。素晴らしいですね…」
嬉しそうな笑みを浮かべている安西
直後、
宮城 「………」
ふいに目が合い…
コクッ
黙ったまま互いに頷く
安西 「何をすべきはわかってるようですね。宮城くん…頼みましたよ」
続く