2021年05月25日

スラムダンクの続編妄想#1441 練習してきた形





ダンッ!



ダンッ!!







スローインを受け、



素早くフロントコートへ攻め上がる宮城







その姿に…



流川・桜木・米山 「………」



自然と他の選手の動きもペースアップ



楼・白川 「!?」

(スピードが…上がった…!?)







そして、



キュキュッ



そのオフェンスを展開する途中



バシィッ!!



鳴川 「え!?」



ふいに背後から背中を叩かれ



米山 「ナルッ!!切り替えよう!すぐ慣れるよ!いつも通りに!」



鳴川 「ヨネ…!」



仲間からかけられるフォローの言葉







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#13/F/鳴川祥真/182p/69s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



七王子学園高校

#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#13/F/荒井淳 /184p/73s/1年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/C/白川裕一郎/196p/88s/3年







タイマー 8:49



湘北 21
七王子 32













キュキュッ



ダンダンッ!!



楼 「気を付けろっ!!スピードが上がったぞ!!」



白川 「スクリーンに注意だ!裏狙ってくるぞ!!」



「オゥッ!!」







明らかな変化に警戒を強める七王子







対して、



キュキュッ



桜木 「ナルッ!!」



鳴川 「ハイッ!」



バッ!!



スペースを作るべく、



積極的にスクリーンへ動く湘北







宮城 「………」



ダダン…



ダンダンッ!!



酒井 「…!」

(スクリーンした所…狙うか…!?)



キュッ



パスコースを絞ろうと、



スクリーンをかけているサイドへ重心を移動するディフェンス







直後、



ダンッ!!!!



酒井 「なっ…!?」



その逆を待っていましたと言わんばかりに切り裂く宮城







白川 「ドライブ来たぞ!中、気を付けろっ!!」



キュキュッ



ディフェンスの注意が一瞬宮城に集まった刹那







宮城 「……」



ダンッ!



ピッ!!



酒井・白川 「!!!!」



ドリブルスピードを緩めた宮城



ビハインドバックパスでサイドへボールを散らす














そこへ、







バシィッ!!!!



楼 「くっ…!!」

(しまった…!!)



合わせたのは流川







わずかに楼の視線が宮城に向かったのを見逃さず外へと開き







キュキュッ



受けると同時、



すぐにジャンプシュート







ピッ!!







スパッ!!



軽々とスリーポイントを沈める。







タイマー 8:41



湘北 24
七王子 32







彩子 「よーし!!いいわよ流川っ!ナイッシューッ!!」



晴子 「る、流川くん…!」

(カッコいい…)







酒井 「チッ…!」



白川 「ドンマイドンマイッ!!オフェンスやり返すぞ!!」



楼 「さぁ!一本だ!」



荒井 「取り返しましょう!!」







声を掛け合い、



再びリードを広げるべくオフェンスに向かう七王子







だったが、







キュキュッ



ガッ!!



ガシィッ!!



白川 「ぐっ…!!」

(桜木のヤツどうなってるんだ…!? 急に動きが…)



酒井 「…!」

(明らかにプレッシャーが増してる…!)



楼 「ちっ…」

(これが湘北のスピードか…!?)







オフェンス同様、



突如、強度が増したディフェンスに手を焼き







結果、



酒井 「荒井ッ!仕掛けろ!」





ピッ!!














なんとか、



この変化にいまひとつ乗り切れていない鳴川のところで勝負を狙うが…







荒井 「え…!?」



バシィィィッ!!!!






わずかな隙を突いて、



宮城が荒井の背後からスティール







そして、







宮城 「ナルッ!!運べっ!!!!」



鳴川 「ハ、ハイッ!!」







こぼれたボールを拾った鳴川、



宮城に言われるとほぼ同時、



体が自然と反応しドリブルスタート







ダンッ!!



彩子 「行けーっ!速攻よ!」



安田 「走れっ!!」



ダンッ!!



鳴川 「キャプテンッ!!」



そのまま、



前方左サイドを走る宮城へボールをパス







ダンッ!!



受けた宮城



キュキュッ



ダンダンッ!!



並走する酒井を引き連れたまま強引にペイントエリア内へ







一気にシュートまで持ち込むと見せかけ







宮城 「………」



キュキュッ



バッ!!!!



酒井を背中側で巻き込むようにリバースターン







そこから、



ピッ!!



後方から走り込んできた鳴川へパス







安田 「決めろナルッ!!」



角田 「打て鳴川っ!!」



潮崎 「さっきのお返しだ!!取り返せっ!!」



皆、鳴川が自らシュートに行くと信じた場面







キュキュッ



フリースローライン付近



シュートを構えるも、



鳴川 「!」



何かの気配を察知しすぐに腕を下ろす







すると、



間髪入れず、



ブンッ!!



鳴川の頭上で空を切る荒井のブロック



荒井 「なっ!?」

(コイツ…背中に目でもついてるのかよ…!!)







そこから、



ピッ!!



冷静にサイドにボールを展開







そこには、



バシィッ!!



「ナイスパスッ!!ナルッ!!」



続けてサイドを走り込んできた米山の姿







後上 「!!」



ピッ!!



若干体勢を流しながらも、



強引にスリーを放つ米山



後上 「!?」

(嘘だ…!そんなタイミングで打つシュートが入るわけ…)







バスッ!!



タイマー 8:16



湘北 27
七王子 32







後上 「バ、バカな…!!」



唖然とする七王子メンバーを他所に、







宮城 「フッ…」

(バカはどっちだ…!どれだけ練習してきたと思ってんだよ…この形…!)



鳴川 「………」

(よし…よかった…!)







湘北は、



2度のオフェンスで一気に6点の差を縮める。







続く