2021年05月29日

スラムダンクの続編妄想#1443 反芻する言葉





桜木 「………」

(戻ってきやがったな…ゴリ男!)







第2クォーター折り返し、



七王子は第1クォーターの殊勲者・ハビエルをコートに戻す。







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#13/F/鳴川祥真/182p/69s/1年
#9/F/流川楓/190p/80s/2年
#8/PF/桜木花道/192p/86s/2年
#15/C/ 結城洋介/189p/69s/1年


七王子学園高校

#11/G/酒井圭一/169cm/63kg/2年
#7/SG/後上祥太郎/178cm/65kg/3年
#4/F/小田井楼/193cm/84kg/3年
#5/PF/白川裕一郎/196p/88s/3年
#8/C/ハビエル・ブーナ /201p/111s/3年







タイマー 5:02



湘北 29
七王子 34







桜木 「ユーキ、お前は5番につけ。8番にはオレが行く…」



結城 「わかりました…」







マークマンを確認し、



守備につく湘北







そして、



試合は七王子のサイドスローからリスタート。













ダン…



ダンッ!!



ピッ!


ピッ!!







楼 「回せ回せっ!!足止めるな!!」



細かなパスをアウトサイドで繫ぎ、



チャンスを伺う七王子







キュキュッ



ガッ!!



インサイドではハビエルがシールを開始







桜木 「来い…ゴリ男!もうやらせねーぞ」



ハビエル 「………」



気合の入った様子で守りに入る桜木







そこから、



キュキュッ



白川 「後上っ!!インサイ入れろっ!!」



ダンッ!!



ウイングの後上からバウンズパスが通る







キュキュッ



ダンッ!!!!



ハビエル迷わずパワードリブル



だが、



ガッシィィィィ!!!!



桜木 「ぐっ!!」



桜木、



押し込まれずなんとか堪える



彩子 「いいぞーっ!!桜木花道!!」



宮城 「よし…!」

(止めろ…花道…!!)







安西 「………」

(違う…)














ところが、







キュッ



すっ



桜木 「!?」



一瞬押し込むのを止め、



リングから遠のくような動き







桜木 「む…!?」

(さてはこの天才のディフェンスに怖気づいたな…)



つられるように前に出ると…



ハビエル 「フッ…」

(甘い…!)








キュッ



ダンッ!!!!



桜木 「!?」



出て来た桜木に上手く体重を乗せ、



そのまま一気にターン



桜木 「!!!!」

(しまった…!!)







そこから、



キュキュッ



ピッ!!



ザシュッ!



ディフェンス側の手をシールドにし、



反対の手でフック気味のシュートを決める。







タイマー 4:49



湘北 29
七王子 36







酒井 「ナイッシューです!ハビエルさん!」



楼 「よし!!イケるぞ!!」



白川 「さぁこっからだ!!もう一度離そう!!」







交代直後の得点に、



選手らの士気も上昇







「くっ…!!」



この様子にひと際悔しさを滲ませる桜木







宮城 「大丈夫だ。パワーは上手く抑えられたんだ。次だ次…!」



桜木 「………」



フォローの言葉も耳には届かない







そうやって、



オフェンスに向かおうとした時



桜木 「ん…?」



ふと、



視線を感じベンチへ目を向ける







すると、







すっ



何も言わず左右に首を振る安西と目が合う







と同時、







安西 「一年前、河田くんの弟とのマッチアップ中の赤木くんの言葉を思い出してください…」



桜木 「!」



第1クォーターのインターバル時、



安西にかけられた言葉を思い出す。







「………」



「………………」







桜木 「フゥ…そうか、そうだったな…オヤジ」



2秒ほどの沈黙後



ボソッとつぶやき自陣へと向かい始める桜木







その脳裏には、







「大きく見せても、相手より大きくは見えん。腰を落とせ。負けるな!パワーでもだ」



一年前、



赤木に言われた言葉が何度も反芻していた。







続く