2021年11月15日
スラムダンクの続編妄想#1518 たった3秒
キュキュッ
キュッ
桜木 「ハンズアップッ!!ヤスッ!シオッ!!楽にプレーさせんじゃねーぞ!!」
安田 「あ、あぁっ!!」
潮崎 「オ、オウッ!!」
2-3のゾーンを構えた湘北
2列目中央の桜木が1列目の二人へ檄を飛ばす。
湘北高校
#5/G/安田靖春/166p/56s/3年
#6/SG/潮崎哲士/171p/62s/3年
#9/F/流川楓/190p/79s/2年
#7/PF/角田悟/183p/73s/3年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年
矢野工業
#4/G/花田正人/182cm/81kg/3年
#5/SG/輪島伸二/183cm/81kg/3年
#8/SF/寺尾敏也/191cm/88kg/3年
#10/PF/高見明彦/192p/89s/2年
#14/C/貴乃光/195cm/92kg/3年
タイマー 6:44
湘北 40
矢野工業 36
ダン…
ダンダン…
対する矢野工業
花田 「慌てるなっ!!ツースリーのゾーンだ。しっかりギャップを狙っていくぞ!!」
「オォッ!!」
ガードの花田を中心に、
慎重にオフェンスを展開。
「………」
「………………」
その光景を見つめ、
西堂 「なぁ、神…」
神 「…?」
西堂 「湘北は…どうして今までゾーンをしなかったんだ…?」
疑問を口にする西堂
西堂 「だってよ…あれだけセットオフェンスを多用するのはわかってたんだぜ? それならもっと早い段階から仕掛けてもよかったんじゃ…」
神 「………」
数秒考えた後、
神 「確かに西堂の言っていることはわかるよ…でも、湘北はもともとゾーン主体のチームじゃない…」
西堂 「あぁ…そりゃもちろん、わかってるぜ…」
神 「となると、熟練していないゾーンをしかけるなら、その時間は限られてくるはず…」
西堂 「時間が限られてくる…か」
神 「あぁ…恐らくハーフコートゾーンを仕掛けられるのは長くて10分、矢野工業の対応力を考えれば5分程度かもしれない…」
西堂 「つまり、その程度の時間でゾーンの癖や穴を見つけられちまうって事か…」
神 「うん。だからこそ、そのゾーンはここぞっていう時の為にとってたんじゃないかな…」
西堂 「なるほど。それが今だったってことか…」
神 「宮城が負傷して、一見湘北にしてみればピンチの場面だったからね…」
西堂 「ハハッ。逆にそのピンチをチャンスに変えてやろうって事か!さすがだな、湘北は…」
神 「あぁ。ゾーンのおかげでバックコート陣の体格差も目立たなくなっているし…これなら効果的に矢野工業のセットオフェンスを抑えられるかもしれない…」
と、
ここで…
西堂 「ん? でもよ…」
不意に、
神 「?」
西堂 「ゾーンを仕掛けた理由はわかったんだけどよ、そもそも湘北はどうしてもゾーンプレスなんか仕掛けてんだ?」
再び疑問を抱き首を傾げると…
神 「それは…多分、見てたらわかるよ…」
西堂 「…!?」
そう言ってコートへ視線を向ける。
すると、
その直後…
ガンッ!!!!
コート上では、
桜木のチェックにあった高見の放ったシュートが外れる。
すかさず、
桜木 「リバウンドーッ!!」
角田・流川 「!」
キュキュッ
ガシィィッ!!
ゴール下で競り合う角田と流川
だが、
リング手前を叩き弾んだボールは、
湘北にとっては運悪く
バシィッ!!
貴乃の手に渡り、
バスッ!!
そのままセカンドシュートを決められてしまう。
タイマー 6:29
湘北 40
矢野工業 38
そして、
西堂 「…?」
(神のやつ…見てたらわかるって、一体何を…)
そう思った矢先、
時間にしてシュートが決まってからたった3秒
ブンッ!!
バシィィィィッ!!!!
西堂 「!!!!」
桜木のエンドスローは一直線のロングパス、
ボールはフロントコート内まで進んだ潮崎の手に渡る。
西堂 「なっ…!?」
(なんだ…この速さ…!?)
神 「………」
(これだ…!プレスもハーフゾーンも全ては恐らくこの為…!!)
続く