2021年12月19日

スラムダンクの続編妄想#1529 誤算が一つ





桜木 「ちっ…!」







キュッ



高見と接触し、



一瞬体勢を崩しかけた桜木だったが…







すっ



すぐに上体を戻し、



何事もなかったように審判にボールを渡す。







「湘北ボールッ!エンドスローッ!!」



宮城 「…!」

(ちっ…フリースローじゃねーのか…)







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#13/F/鳴川祥真/182p/69s/1年
#9/F/流川楓/190p/79s/2年
#15/C/ 結城洋介/189p/70s/1年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



矢野工業

#4/G/花田正人/182cm/81kg/3年
#5/SG/輪島伸二/183cm/81kg/3年
#7/SF/高安信明/188cm/88kg/3年
#10/PF/高見明彦/192p/89s/2年
#14/C/貴乃光/195cm/92kg/3年







タイマー 9:25



湘北   58
矢野工業 53













「………」



「………………」







静かに試合を見つめていた神



「もしかしたら…」



不意に口を開き、



西堂 「どうした…?」



神 「いや…もしかすると、矢野工業は最後の5分で用意してるラストスパートをもう仕掛けてきてるんじゃないかと思って…」



西堂 「なっ!? そうなのか…?」



意外な推測を口にし始める。







神 「現に、さっきのファウルで止めた場面…これまでなら無理には止めに行っていなかったはず…」



西堂 「あー…まぁ、確かに。せいぜい強引に止めに行くのは流川の時だけだったな…」



神 「うん。あそこをファウル覚悟で止めに行くってことは…言いかえれば、かなり詰めの強度を上げてきているってことになる…」



西堂 「へぇ…ならよ、仮に神の言ってた通りとするならよ、どうして矢野工業はこのタイミングに変えてきてんだ…?」



神 「それは…」








「………」



「………………」



まだ明確な回答には至ってないのか、



沈黙が流れる。







すると、



西堂 「いつも以上に体力が余ってんのか…まぁそれはねーだろうから、逆に7点のリードじゃよっぽど怖いと感じたのか…」



思いつくまま、



数個の考えを口にすると…







神 「認めたくはないけど…もしかすると、本当に後者なのかもしれない…」



どこか悔しさを含んだ様子で答える



西堂 「マジかよ…!オレ達との試合でさえ、強度を上げてきたのは5分前からだったっていうのに…!そんなに湘北の方が強いのかよ!?」



神 「あぁ。全国の切符は湘北に譲ってしまったけど…正直、ほとんど力の差はないと思ってたんだけどな…」



西堂 「あぁ…」



どこか哀愁漂う二人。







そして、



コート上…














二人の予想はまんざらでもなく、



花田 「ディフェンス集中っ!!」

(こいつらはどのタイミングで爆発するかわからない…なるべく早く追いつかないと…)



「オォッ!!」



貴乃 「ハンズアップ!ハンズアップ!止めるぞっ!!」

(クソ…まさかサブメンバーで点差を開かれちまうなんて…!)



「オォッ!!」



プレッシャーの強度を、



グッと上げてきた矢野工業。







だが、



そんな同校にも誤算が一つ…







キュキュッ



宮城 「流川っ!戻せっ!」



流川 「!」



ピッ!!



バシィッ!!



ダンッ!



花田 「くっ!!」

(しまった…反応が遅れた…!)



ダダンッ!!



宮城 「花道っ!!」



ピッ!







桜木 「ナイスパスッ!リョーちんっ!!」



ダンッ!!



ガッシィィィッ!!



貴乃 「ぐっ!!」

(この時間でこのパワー!押し込まれちまう…!!)







桜木 「フンッ!!」

(今度こそ決めるっ!!)



バスッ!!







タイマー 9:09



湘北   60
矢野工業 53







「ハァッ…ハァ…」







それは、



桜木を長時間マークしてきた貴乃、



宮城と安田とマッチアップしてきた花田に、



疲れの色が出始めている事。







続く