2022年10月03日

スラムダンクの続編妄想#1617 圧倒的脅威





バスッ!!



ターンから森重のシュートは決まるものの、



「………」



「………………」



この直後、



桜木 「………」



森重 「………」



妙な違和感を覚える二人。







桜木 「………」

(ん…? 今のは…)



その原因を探ろうにも、



宮城 「行くぞ花道っ!出せっ!」



桜木 「ん…? あぁ…!」



息つく間もなく試合は進んでいく。







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/F/流川楓/190p/79s/2年
#7/PF/角田悟/183p/73s/3年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



名朋工業高校

#4/G/田森順/172cm/62kg/3年
#6/SG/北野隆/184cm/75kg/3年
#11/SF/明石高文/190cm/88kg/2年
#16/PF/坂上仁/196cm/95kg/3年
#8/C/森重寛/202cm/106kg/2年







タイマー 8:35


湘北   63
名朋工業 69













そこから、



ダン…



ダン…



迎えた湘南北のオフェンス。







「いけー湘北っ!やっちまえっ!!」



「流川だ!!絶好調の流川に回せっ!」



場内の歓声と視線はここまでクラッチにスリーと大活躍の流川へ。







そうなると、



キュキュッ



田森 「………」

(さすがに3連続で流川はないか…? いや…コイツらなら…!)



明石 「………」

(来る…絶対また流川で…!)



坂上 「………」

(次、流川で来たら…ファウルしてでも…!)



一層増す、



流川への警戒。







通常なら、



宮城 「………」

(ここはオレか花道で仕掛けてもよさそうだが…!)



キュキュッ



名朋の裏をかいてオフェンスを展開しそうな場面。







だが、



ダダンッ!!



宮城 「流川っ!!」



ピッ!!



真っ向勝負を選択。







バシィッ!!



キュキュッ



その流川がウイングでボールを受けると、



すっ



構えは低く、



ボールをトリプルスレットへ。







対して、



明石 「………」

(行かせない…ココは…!)



キュッ



流川よりさらに腰を落とし、



初動への対応に全神経を研ぎ澄ませる明石。







すると、



その刹那…







流川 「………」



すっ



構えたまま、



一度だけ目線を右へやり、



明石 「…!」

(来る…!!)



キュッ



わずかに反応した所







ダンッ!!!!



明石 「!?」



今日一番のスピードで逆方向へのドライブ



明石 「なっ…!?」

(なんて速さ…!)



キュッ



ディフェンスをかわし、



ダンッ!



2度目のドリブルでハイポスト付近まで侵入し、







流川 「………」



坂上と森重の位置を確認すると、



ダッ!!



その場でジャンプシュート。















そして、



森重 「…!」



バッ!!



周囲のディフェンスがこのシュートに反応しようとすると…







流川 「………」



ビッ!!!!



構えたシュートを振り下ろすようにパス。







そのボールは、



「!!!!」



森重の顔すぐ横を通過し、



バシィッ!!



その裏で合わせるように動き出していた桜木へと渡り、







桜木 「…!」



バスッ!



そのままリバースレイアップを沈める。







タイマー 8:16


湘北   65
名朋工業 69







中村 「ス、スゴイ…!流川くん…!あそこからパスするなんて…見えてたんですかね…!?」



相田 「えぇ。タイミングよく動き出した桜木くんといい、パサーも受け側も抜群の動きだったわ…」



中村 「はい…本当、今日の流川くんは我慢する場面が特に多かったですから…」



相田 「そうね。戦略としてわざと桜木くんに回していた時間帯もあったわけだし…」



中村 「てことは、体力もいつも以上に残ってるかもしれませんね…」



相田 「えぇ…仮に、この時間で彼(流川)にいつも以上の体力が余っているなら…」



中村 「あ…!」



相田 「名朋にしてみれば、圧倒的脅威になるはずよ…!」

(万に一つもないとは思うけど…安西監督はこれを狙ってたの…? まさかね…)








続く