2022年10月26日

スラムダンクの続編妄想#1625 彼なりの思い切り





ダン…



ダン…



安田 「さぁ!一本落ち着いて行こう!」







キュキュッ



バックコート内、



メンバーに声をかけながら攻め上がる安田。







対して、



「………」

(コイツ…どうも動きが固いな…)



守る名朋・田森



キュッ



「………」

(さっきのタイムアウトで少しは休めたし…ここは狙い時かもしれねーな…)



キュキュッ



安田がフロントコートに入るのを待って、



バッ!!



安田 「!」



距離を詰め、適度にプレッシャーを強める。







湘北高校

#5/G/安田靖春/166p/56s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/F/流川楓/190p/79s/2年
#7/PF/角田悟/183p/73s/3年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



名朋工業高校

#4/G/田森順/172cm/62kg/3年
#6/SG/北野隆/184cm/75kg/3年
#11/SF/明石高文/190cm/88kg/2年
#16/PF/坂上仁/196cm/95kg/3年
#8/C/森重寛/202cm/106kg/2年







タイマー 4:20


湘北   67
名朋工業 75













キュキュッ



キュッ



「くっ…!」



田森のプレッシャーを前に、



若干の焦りが見られる安田。







それを見つめ、



「フッ…寛の影響で、雰囲気が戻ったか…」



小さく笑みをこぼすのは名朋監督







そのまま、



おっちゃん 「………」

(まぁ思い切りやれとは言ったが…全力プレーを続ければ最後までは持たない、寛はそう判断したんだろう…)



視線を森重へと向ける。







そこから、



おっちゃん 「つまりは…あれが、寛なりの思い切りなんだろう…」

(意識的に周囲を活かしつつ、要所では自ら行く、か…)







「………」



「………………」



しばらくの沈黙を挟み、



おっちゃん 「フッ…それはそれで、相手は相当にやりづらくなるだろうな…」



不敵な笑みを浮かべると…







おっちゃん 「………」

(まぁ…全く不安がないわけではないが…)



ほんの一瞬、



眉間にしわを寄せる。







そして、



場面は戻り、



コート上…







キュキュッ



米山 「くっ…!」



ダンダンッ!!



北野のプレッシャーを受け、



行き詰った様子の米山







米山 「角田さんっ!!」



ピッ!!



なんとかミドルレンジ(ウイング)へ繫ぐも、



湘北にしては珍しいチグハグなオフェンス。







宮城 「ちっ…」

(なにやってんだよ…オメーら…)



そのきっかけとなったのは、



「………」

(くそ…)



オフェンスエントリー直後、



田森のプレッシャーの前に生じたガード・安田の動揺。







これにより、



湘北はボールがうまく回せず、



詰まりそうになった安田をフォローする形で米山がボールを受けていたのだった。







この展開に、



彩子 「ヤッちゃん…」

(どうしたのかしら…? いつもはあんなに冷静なのに…)



安西 「ふむ…」

(安田くんにしては珍しい…気負い過ぎてしまいましたかね…)



周囲の不安も募る中、



石井 「マズいです!!ショットクロック10秒切りますっ!!」



桑田 「10っ!!9っ!!」



迫るショットクロック。














すると、



「ヘイッ!!」



角田 「!」



かなり高めの位置、



スペースへ手を出しボールを要求する流川。







ピッ!!



バシィッ!!



なんとかパスは通るが、



宮城 「…!」

(ほぼセンターライン際…6秒しかねーぞ流川!!)



ディープスリーを放つにはあまりにも遠すぎる位置







すると、



キュッ



キャッチからの着地と同時







明石 「!?」



ダンッ!!!!



ドリブルで大きく前へ、



キュキュッ



ダッ!!



最初の2歩で引き目に守っていた明石と並ぶと、



ダダンッ!



ダンッ!



急ストップからのレッグスルー、



クロスオーバーからのドライブで明石をかわし、



ダンッ!!



そのまま中へ。







そして、



北野 「ちぃっ!!」



バッ!!



ヘルプに出てきたディフェンスを、



流川 「………」



キュキュッ



ダンッ!!



ロッカーモーションでさらにかわすと、







ダッ!!



ステップを踏みレイアップへ。







しかし、



坂上 「させるかぁっ!!」



バッ!!



最後の砦として、



坂上がほぼ正面からブロックにジャンプ。







だが、



坂上・北野・明石 「え…!?」



まるで坂上が来ることを分かっていたかの如く、



すっ



空中で反転し始める流川



坂上 「!!!!」

(コイツ…先読みして…跳んでいたのか!?)







ブロックをかわすよう、



空中で綺麗に回転すると…







ピッ!!



一回転し終える少し前、



右手でアンダーシュートを器用に放つ







スパッ!!







タイマー 4:01


湘北   69
名朋工業 75







続く