2022年12月02日

スラムダンクの続編妄想#1638 瀬戸際





「っしゃぁぁぁっ!!よくやったヨネッ!!」



バシィッ!!!!







シュートが決まった直後、



勢いよくハイタッチを交わす二人。







そのまま、



宮城 「踏ん張るぞっ!!ディフェンスだ!!」



「オォッ!!」



浮かれることなく守備へと奔走。







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/SF/流川楓/190p/79s/2年
#15/PF/結城洋介/189p/70s/1年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



名朋工業高校

#4/G/田森順/172cm/62kg/3年
#7/SG/松本浩美/186cm/84kg/2年
#11/SF/明石高文/190cm/88kg/2年
#10/PF/所庄司/192p/90s/3年
#16/PF/坂上仁/196cm/95kg/3年







タイマー 1:30



湘北   78
名朋工業 81













「………」



「………………」







「フゥ…」



ため息のような深呼吸し、



試合を静観する名朋監督







「………」

(タイムアウトをとってもいいが…ここで中途半端に回復する時間を与えるよりは、選手達を信じるか…)







多少の不安は残るものの、



試合続行を決断。







同じ時、



バシィッ!!



スロワーからのボールを受けた田森は、



「………」

(クソ…迂闊(うかつ)だった。一瞬、アイツ(米山)がシューターという事を忘れてしまった…)



直前の失点を改めて悔やむ。






それでも、



田森 「………」

(集中しろ…!とにかく今は…オフェンスだ…!)



なんとか気持ちを切り替え、



オフェンスへ。







キュキュッ



バッ!!



田森 「…!」



途中、



キュキュッ!!



米山のプレッシャーに合うが、



ガッ!!



米山 「くっ…!」



坂上のフォローも使いながらボールをフロントコートへ。














対する湘北、



「………」

(やっぱりな…狙い通りだったぜ…)



してやったりの宮城



「………」

(田森はいつもガードを守ってる選手だ…さっきみたいな場面、咄嗟にヘルプに出てしまうと思ってヨネをマッチアップさせてて正解だったぜ…)



自身の復帰後、



あえて田森のマークを米山に継続させた事を自賛。







そこから、



ダン…



ダン…



攻め込む名朋を迎え撃つ湘北。







チラッ



タイマー 1:20



湘北   78
名朋工業 81



一瞬宮城が時計を確認すると、







キュキュッ



ガッ!!



松本へのディナイを続けながら…







宮城 「………」

(残り80秒、3点差で…相手のオフェンス…)



素早く頭で逆算、



宮城 「………」

(マズいな…万が一ここを決められるような事があったら…)







宮城 「………」

(ファウルゲームに持って行くしかないか…!)



今湘北が置かれている、



瀬戸際の状況を再確認。







そして、



「………」



「………………」







その考えは他の選手達にも伝染しているのか、



キュキュッ



キュッ



自然と強度が増していくディフェンス。







その中で、



ダン…



ダン…



「フゥ…」



時間を使うようにボールをキープしていた田森が…







「…!」

(よし…!ここで、決める…!!)



ダダンッ!!



米山 「!」







ショットクロック残り10秒、



ドリブルをペースアップして一気に仕掛ける。







続く