2022年12月07日
スラムダンクの続編妄想#1639 肩を掴んだのは
「…!」
(よし…!ここで、決める…!!)
ダダンッ!!
米山 「!」
ショットクロック残り10秒、
ドリブルをペースアップして一気に仕掛ける名朋・田森。
守る湘北は、
宮城 「来るぞっ!ヨネッ!!」
米山 「…!」
キュキュッ
バッ!!
マークする米山が懸命に反応。
湘北高校
#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/SF/流川楓/190p/79s/2年
#15/PF/結城洋介/189p/70s/1年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年
名朋工業高校
#4/G/田森順/172cm/62kg/3年
#7/SG/松本浩美/186cm/84kg/2年
#11/SF/明石高文/190cm/88kg/2年
#10/PF/所庄司/192p/90s/3年
#16/PF/坂上仁/196cm/95kg/3年
タイマー 1:15
湘北 78
名朋工業 81
キュッ
ダダンッ!!
ダンダンッ!
レッグスルーからクロスオーバーと、
細かなドリブルで抜きにかかる田森に対し、
米山 「くっ…!!」
(この時間で…これだけの動き…!)
なんとか喰らいつく。
しかし、
この直後、
桜木 「ヨネッ!!」
ガシィィィッ!!
米山 「くっ!?」
ローポストにいたはずの坂上が一気にハイポストの先まで上ってスクリーン。
そして、
ダンッ!!
これを使った田森は一瞬中へ入ると見せかけ、
大きく横方向(左ウイング)へスライド
桜木・米山 「…!」
(ミドルレンジ…自分でシュートか!?)
これにより、
桜木 「くそっ…!!」
米山がリカバリーするまでの間、
坂上のケアをしつつ前に出る桜木。
すると、
田森 「…!」
(かかった…!!)
ピッ!!
ボールをローポストへ。
バシィッ!!
受けたのは…
逆サイドローから走り込んできた所
宮城 「!」
(マズい…!!結城のところで…また、パワー勝負…!?)
ダンッ!!!!
ガシィィィィッ!!!!
結城 「ぐっ…!!」
強烈なパワードリブルで押し込むと、
所 「もらったぁぁぁぁっ!!」
(今度こそ…!)
バッ!!
ストロングサイドへのターンから一気にシュートの体勢。
だが、
所 「…!?」
一瞬、
何かの気配を感じると…
キュキュッ
ダッ!!
視界の隅、
進行方向に入ってくる桜木の姿
所 「なっ…!?」
(なぜ…そこに…!?)
彩子 「桜木花道っ!!!!」
晴子 「桜木くんっ!!」
宮城 「止めろっ!!花道っ!!」
それでも、
所 「………」
(さっきは…ここからの合わせを止められた…!)
バッ!!
所 「!」
(確かにコイツはスゲーやつかもしれねーが、あれだけ森重とやりやった後なんだ…!それに、その位置からじゃ完全にブロックには…!)
構わずターンの勢いそのままにシュートへジャンプ
所 「これで終わりだぁぁ!!」
ところが、
キュキュッ
所 「!?」
瞬時に近くまで迫る桜木
バッ!!
すぐに跳び
桜木 「行かせん…!」
ブロックを狙うが、
所 「フッ…!」
(やっぱり。続けて同じセレクトはねーと…踏んできたな…!)
桜木 「…!?」
これを予測していたのか、
空中で伸ばした手を縮めると、
ピッ!!
自身よりやや後方、
逆のミドルポスト付近のスペースへボールを出す
桜木 「な、なにっ!?」
そこへ、
バシィッ!!
走り込んできた坂上
ボールをキャッチすると、
「今度こそ終りだ!!湘北っ!」
そのままワンハンドジャンパー
宮城 「!」
(くっ…逆をついて、さっきと同じパターンか…!)
ダンッ!!
桜木 「くっ…!!」
(まだ…!)
直地と同時、
グッ!!
再び踏み込み跳ぼうとするが…
桜木 「間に合っ…くっ!?」
(足が…!)
限界間近なのか本能的に体がこの動きを拒否し、
桜木 「………」
(ダメだ…連続で、跳べねぇ…!)
ただ、
このシュートを見守ることしかできない。
すると、
桜木 「!」
背後に感じる何者かの気配
ガッ!!!!
間髪入れず肩をグッと掴まれると…
「どけ…!」
勢いをつけるよう、
掴んだ手にかなりの重心をかけながら、
バッ!!!!
スピードに乗ってジャンプする流川
坂上 「!」
(今更来たところで…!)
ピッ!!
一足先にシュートは放たれるが…
「………」
「………………」
シュートの軌道が下降する間際、
バッシィィィッ!!!!
ボールをバックボードに強く叩きつける。
「!!!!」
続く