2022年12月22日

スラムダンクの続編妄想#1642 自信満々





「5秒バイオレーションッ!!!!」



ターンオーバーを告げるホイッスルがコートに響くと…







「く、くそ…!」



悔しそうに数歩歩いた後、



田森がその場へ落とすようにボールを手離す。







直後、



パンパンッ!!!!



ひと際大きく手を叩き、



宮城 「さぁ!とるぞ!!」



「オォッ!!」



湘北がスローインへと向かう。







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/SF/流川楓/190p/79s/2年
#15/PF/結城洋介/189p/70s/1年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



名朋工業高校

#4/G/田森順/172cm/62kg/3年
#7/SG/松本浩美/186cm/84kg/2年
#11/SF/明石高文/190cm/88kg/2年
#10/PF/所庄司/192p/90s/3年
#16/PF/坂上仁/196cm/95kg/3年







タイマー 0:54



湘北   80
名朋工業 81













キュッ



キュッ



スローインを受けに動き出す宮城の横、



「お前ら…あんな前がかりで…一歩間違えれば簡単に2点とられちまうんだぞ…!」



独り言のように問いかけてくる田森。







すると、



宮城 「フッ…そんときゃスリーでやり返しゃーいいんだよ」



自信満々、



そんな表情で答える。







その言葉の軽さに、



「…!?」

(こいつ…何言って…!?)



驚く田森に…



宮城 「危ない橋はこれまで何度も渡ってきてんだ…一か八かなんてオレ達には日常茶飯事だぜ…」



田森 「!」

(こんなやり方が…日常茶飯事!?)



さらに追い打ちをかける。







そこから、



ダン…



ダン…



迎えた湘北のオフェンス。







明石 「落ち着きましょう!!しっかり声かけあって、止めましょう!」



坂上 「そうだ!うちがリードしてるんだ。しっかり守ればそれでいい!!」



ここだけは決めさせまいと、



これまで以上に厳しいディフェンス。







その中でも、



キュキュッ



明石 「ハァッ…!ハァッ!!」



流川 「…!」



絶対にボールを渡したくないのか、



特に激しいディナイを受ける流川。







これを受け、



キュキュッ



「………」



トップからアイコンタクトで合図を送る宮城







そこから数秒、



バッ!!



合図を受けた桜木がトップまで上がってスクリーン



坂上 「田森っ!!右っ!スクリーン!!」



田森 「ちっ…!」

(自ら…来るか…!!)



キュッ



ダンッ!!



壁を使い、



中へ切れ込もうとするが…







キュキュッ



桜木 「!」



スクリナーの位置取りがいまひとつだったのか、



ファイトオーバーで上手く対応するディフェンス














それでも、



ダダンッ!!



宮城 「………」

(こうなることくらい…想定済みだ…!)



強引に中へと切れ込む。







しかし、



宮城 「…!」



キュキュッ



結城との距離を適度に保ちつつ、



いつでもカバーにと待ち構える所の姿が目に入り、







宮城 「………」



一瞬、



押し切り、フローターを放つことを考えるが…



宮城 「…!」



何かの気配を感じ、



ピッ!!



宮城 「………」

(確かに…このタイミングでそっちで来るとは思わねーよな…!)



ノールックでコーナーへパス







バシィッ!!



受けたのは、



彩子・安田・潮崎・角田 「!!!!」



走り込んだ米山



田森 「スリーだと…!?」

(ここでも…そんな賭けを…!)



キャッチと同時、



スリーを狙う。







だが、



キュキュッ!!!!



「させるかぁっ!!」



これに反応し、対応する松本







宮城 「…!」

(くっ…やっぱり、シューターの感で気づいたか!?)



湘北はここに来て、



直前のディフェンスで宮城と米山のマークマンを戻したことが裏目に。







米山 「!」

(マズい。この距離で打てば…ブロックに…)



宮城 「………」

(くそ…もう一度作り直すしか…)







バックコート陣が諦めかけた、



その時…







キュキュッ!



宮城・米山 「!!!!」



疲れからか、



スクリーンが甘くなっていた桜木がトップより外で再びスクリーン







ダッ!!



ガシィィッ!!!!



その相手は、



激しいディナイを受けていた流川を守る明石。







そして、



キュキュッ



ウイング付近から中へカットすると見せかけ、



明石 「くっ!!」



ディフェンスがファイトオーバーで先回りしようとするのを確認し、



バッ!!



「ヘイッ!!」



一転、外へ出た流川。







バシィッ!!



米山からのパスを受けると、



桜木 「これでさっきの貸しはなしだ!!打てっ!!」



ピッ!!



迷わずスリー







明石 「なっ…!?」

(こいつら…この状況でのスリーに全く躊躇がない…)



田森 「!」

(怖くないのか…!? 今は2点で確実に…がセオリーじゃ…)







ややアーチは低いものの、



しっかりとリングを捉えたボールは…







スパッ!!



鮮やかにネットを射抜いていく。







タイマー 0:34



湘北   83
名朋工業 81







続く