2022年12月24日

スラムダンクの続編妄想#1643 必死の反撃





「ウァォォォォォォォッ!!!!!」



流川のスリーに、



地響きのような歓声で盛り上がる場内







これには思わず、



米山・結城 「流川さんっ!!」



チームメイトも喜びを爆発させるが…







「まだだっ!!」



キュキュッ



ほぼ同時、



宮城と桜木の声がコートに響くと、







米山・結城 「!!!!」



キュッ



すぐさまマークマンのピックアップへと走る。







湘北高校

#4/G/宮城リョータ/170p/60s/3年
#14/SG/米山恭平/173p/65s/1年
#9/SF/流川楓/190p/79s/2年
#15/PF/結城洋介/189p/70s/1年
#8/C/桜木花道/192p/86s/2年



名朋工業高校

#4/G/田森順/172cm/62kg/3年
#7/SG/松本浩美/186cm/84kg/2年
#11/SF/明石高文/190cm/88kg/2年
#10/PF/所庄司/192p/90s/3年
#16/PF/坂上仁/196cm/95kg/3年







タイマー 0:34



湘北   83
名朋工業 81














キュキュッ



キュッ



一方の名朋、



田森 「慌てるな!一本返そう!!」



「オォッ!!」



田森が冷静に声をかける。







が、



宮城 「………」

(フッ…声の割には焦ってんじゃねーか…)



その表情には、



一切の余裕は感じられない。







しかし、



それが故…







明石 「田森さんっ!!」



ピッ!!



キュッ



ダダンッ!!



宮城 「!」

(なっ…!速い…!)



迷いがなくなったのか、



思い切ったリスタートにわずかに遅れをとってしまう。







すると、



ダンッ!!



田森 「足止めるなっ!オレ達なら追いつけるぞ!」



明石 「ハイッ!!」



この機を逃すまいと一気に駆け上がる選手達







キュキュッ



ガシィッ!!



そのまま宮城の前に体を入れ進む田森に対し、



米山 「ちっ…!」



バッ!!



カバーに出ると、



田森 「松本っ!」



すぐさまボールを展開。







そして、



キュッ



ダンッ!!



そこからミドルレンジウイング付近まで攻め込む松本に対し、



キュキュッ



今度は流川がカバー



松本 「…!」

(それなら…!)



間髪入れず、



ハイポスト付近へ合わせた明石へパスが出ると…



田森 「打てるぞっ!明石っ!」







キュキュッ



ダッ!!



明石 「!!」



ここへ出るのは桜木。







すぐさま、



明石 「坂上さんっ!!」



これに対応し、



ピッ!!



ローポストで待つ坂上へパスが通ると、



桜木 「ちっ…!」



キュキュッ



即座に桜木がリカバリー。







だが、



桜木 「ぐっ…!」



踏み込んだ足に痛みを覚え、



キュッ



反応が遅れてしまう。







直後、



キュキュッ



坂上 「!?」

(なっ…なぜこいつがここに…!)



遅れる桜木の横、



ここのケアにも入ってくる流川の姿







これにはさすがに、



キュキュッ



坂上 「…!」



シュートを迷うと…







ここぞとばかり、



バッ!!



距離を詰める流川と桜木







すると、



坂上 「…!」

(かかったな…!!)



ここ数分のターンオーバーを逆に利用し、



キュキュッ



ピッ!!



十分ディフェンスを寄せてからのパス







桜木・流川・宮城 「!!!!」



バシィッ!!



受けたのは、



パス後にハイポストに待機していた明石



所 「打てるぞっ!!」



キュキュッ



キャッチと同時にシュートの体勢に入り、



桜木 「ぐぬっ!!」

(いかん…このままじゃ…!)



宮城 「!」

(マズい…流川もあの位置からだと、花道が邪魔に…!)



同点を許しかねない、



決定的ピンチとなりそうな場面…













だったが、



キュキュッ



桜木・流川・宮城 「!?」



この動きを予測していた結城







彩子 「ユーキッ!!」



自身のマークマンを完全に捨ててのヘルプ



明石 「!」

(な、なぜ…コイツが…!いや、それなら…所さんがフリーに…!)







当然オフェンスは、



フリーな選手を狙うが…







キュキュッ!!



ダッ!



明石 「!?」



今度は、



所へのパスコースを消すように現れる米山



バッ!!



キュキュッ



コースを消しつつ詰めると、



キュキュッ



そのままダブルチーム。







すかさず、



明石 「くっ…!」



ダンッ!!



ドリブルで逃げるも、



キュッ



シュートチャンスを失った名朋。







田森 「時間ないぞっ!!シュートシュートッ!!」



キュッ



わずかな時間で、



再度チャンスを探るが…







キュキュッ



ダダンッ!!



ピッ!



湘北の粘り強いディフェンスの前に、



所がミドルレンジから強引なシュートを打つ形となり…







ガッ!!



彩子 「桜木花道っ!!」



晴子 「桜木くんっ!!」



宮城・米山 「花道っ!!」



ガシィィィッ!!!!



桜木 「くっ…!」

(ここだけは絶対…!!)







坂上との激しいスクリーンアウトを制し、



桜木 「フンッ!!!!」



バシィィィィィッ!!!!



リバウンドを奪取した湘北(桜木)







宮城 「花道っ!!」



ピッ!



すぐにバックコート陣がボールを受け、



ダンッ!!



ダンッ!



ディフェンスから逃げるようにボールをキープ







「………」



「………………」







ピーーーッ!!!!







終盤、



土壇場での逆転劇を演じた湘北が、



準決勝へと駒を進める。







続く