2023年02月12日

スラムダンクの続編妄想#1645 圧倒的不利





ピ――――ッ!!!!



「ウォォォォォッ!!!!決まった!!」



「スゲー!!あんなプレー見た事ねーぞ!!」







観客席からわずかに聞こえてくる歓声







「………」



「………………」







その声を背に、



宮城 「………」



片づけを進める湘北選手達







そして、



約10分後…







宮城 「よし…行くか…」



彩子 「えぇ…」



控え室を後にする面々







宮城 「全員次の試合が終わったらロビーに集合だぞ!それまで、各自しっかり試合を見とくよーに!」



「ハイッ!!」













そこから…



石井 「行こう桑田、佐々岡…」



桑田・佐々岡 「あぁ…!」



鳴川 「ヨネ、ユーキ…見に行こうぜ」



結城 「うん…」



米山 「野間が言ってたけど、一年で場所とってるらしいよ…」



鳴川 「おっ!いいねー!先輩達も一緒にどーっすか?」



角田 「あぁ…そうだな」







いくつかのグループで散り散りになっていくメンバー。







その最後、



「フゥ…」

(今日もなんとか勝てた…)



肩の荷がおりたように深くため息をつき、



ゆっくりと階段を登り始める宮城。







「………」



「………………」







宮城 「………」

(そういえば…片付けの最中、結構歓声が聞こえてきてたな…)







キュッ



宮城 「………」

(まぁアイツ(陵南)らの事だ…派手なプレーで魅せたんだろう…)







一人、



考えを巡らせながら階段を登り…







踊り場についた矢先














陵南 38
洛安 40



宮城 「!」



目に飛び込むのは、



ハーフタイム時点での拮抗したスコア。







直後、



「遅かったな…」



宮城 「…!?」



まるで宮城の到着を待っていたかのよう、



再び姿を現す海南・神と西堂。







宮城 「まぁな…」

(さすがにこの連戦じゃ疲れも蓄積されるからな…そりゃケアにも時間がかかるだろ…)



神 「ともかく…まずはおめでとう…!」



西堂 「そうだな。スゲー試合だったぜ…正直、どっちが勝ってもおかしくなかったな…」



宮城 「フッ…確かに、それは言えるかもな…」



激戦を称える会話もそこそこに…







宮城 「で、こっちの方はどうなんだ? スコアを見る限り、かなりの好ゲームみてーだが…」



早速第3試合の状況を確認







だが、



「………」



「………………」



宮城 「…?」



妙な沈黙が流れた後







神 「好ゲーム…か…そんなわけではないかもしれない…」



西堂 「うぅん…スコアは2点差なんだがな…」



茶を濁すように口を開く二人







宮城 「ん…?」



真意がつかめず首を傾げていると…







神 「実は陵南はインサイドがすでに3ファウルを犯してるんだ…」



宮城 「え…!? あの平政って一年センターがか…!? それはマズいな…」



西堂 「いや…平政だけじゃなく、福田も3ファウルだ…」



宮城 「!!!!」

(スタートインサイドが二人も…!? それって…)







西堂の言葉に、



驚きを隠せない。







続く