2023年03月15日

スラムダンクの続編妄想#1646 アイツ次第





ビーーーッ!!!!



オフィシャルテーブルのブザーがコートに響き、



「再開しますっ!!」



ピーッ!!







センターライン付近のコートサイド、



ボールを持った審判が笛を鳴らす。







陵南高校



#6/G/植草智之/170cm/62kg/3年
#4/SF/仙道彰/191cm/79kg/3年
#18/F/池上亮三/187cm/77kg/1年
#7/PF/福田吉兆/190cm/80kg/3年
#11/C/菅平裕/189p/78s/3年







洛安高校



#11/G/原克之/185cm/75kg/3年
#7/SG/関口健/186cm/77kg/2年
#4/SF/桑田蓮/190cm/81kg/3年
#13/PF/松田勇一/193p/84s/3年
#16/C/野沢譲司/199cm/87kg/3年







タイマー 10:00



陵南 38
洛南 40













キュキュッ



仙道 「植草…」



ピッ!



陵南のスローインからゲームは再開







ダン…



ダン…



ゆっくりとフロントコートに向かう植草に対し、



キュッ



マークに入るのは11番・原







「ん…? あのガード…身長は牧さんくらいか…」



初見の宮城に対し、



神 「あぁ…ガンガン自分で点を獲るタイプではないけど、ミドルレンジが得意で今日も何本か決めてるよ」



西堂 「だな。イヤな場面に限って決めてくるからな…植草はやりにくいと思うぜ…」



丁寧に説明する二人



宮城 「ふーん…」







続けて、



神 「7番の関口は抜群の得点力があるシューティングガードだ…」



西堂 「スリーも入るし、ドライブも速いからな…前半は越野がマークしてたが10点以上はやられていたはず…」



神 「まぁ、その分ディフェンスはまだ詰めが甘い所が目立つかな…」



西堂 「後半、越野のとこに仙道を入れたってことは、狙ってるんだろうな…陵南は…」



宮城 「なるほど…」







直後、



ダダンッ!!



ボールがポストアップした菅平に渡ると、



西堂 「おっ!見ろよ宮城。今菅平についてるセンターが野沢ってヤツだ…」



宮城 「ん…? ハーフか…」



神 「あぁ…確か、オーストラリアとのハーフらしい…」



西堂 「のわりには日本語ペラペラでよ、前半何度もチームメイトに檄を飛ばしてたぜ」



宮城 「へぇ…」



神 「それともう一人のインサイドの松田もいい選手だよ…」



西堂 「もともとフォワードだったらしいからな…機動力もあるから福田が手を焼いてたぜ…」



宮城 「なるほど…それで3つもファウルを…」



そう言いかけると、



神 「いや…」



宮城 「…!」



早いタイミングで神がそれを遮り…














神 「確かに…福田が苦戦してたのは間違いないけど…」



宮城 「…?」



神 「一番の原因は4番の桑田…かな」



宮城 「4番の桑田? 見た限り、アイツはフォワードなんじゃ…」



神 「あぁ…フォワードではあるが…」



西堂 「うめーんだよ。ひっかけるのが…」



宮城 「…!?」



西堂 「他のインサイド陣が壁になって桑田がドライブイン…そこからうまくファウルを誘ってってパターンがな…抜群でよ」



宮城 「………」



神 「加えて、洛安チーム自体の総合力が高いからな…」



西堂 「あぁ、地力で考えても陵南よりも上だろう…だから、昨日みたいにチーム力で勝つってのは正直難しいんじゃねーか…」



宮城 「………」







ほぼ同時…



キュキュッ



池上 「仙道さんっ!!」



ガシィッ!!



スクリーンから仙道がボールを受けると、



キュッ



ダンッ!!



ミートからの巧みなステップでディフェンス・関口を抜き去り、








ピッ!!







ザシュッ!!







タイマー 9:38



陵南 40
洛南 40



ミドルからのジャンプショットを沈める。







宮城 「………」

(この試合…アイツ次第ってことか…)







続く